ベトナム(2)・・ホーチミン
Jun 2003
 ホーチミンの市場
私は、市場が好きだ。どこの国に行っても必ず市場巡りをする。そこに行けば、地元の人々の生活が判るような気がするからだ。どんな食材を食べているのか、どんな物を買って生活しているのか、物価はどれくらいなのか、そして、なによりもその活気に満ちた雰囲気が好きだ。
野菜売りのオバサンここホーチミンも例外ではなく、ドン・コイ通りとファム・グーラオ通りの間に位置するベン・タイン市場、チョ・ロンの端にあるビン・タイ市場が活気ある二大市場となっている。中に一歩入ればむせ返るような香草の匂いで溢れ、全身にその匂いが染み付くのは明らかなほどだ。

私なりに強引に解釈すれば、ベン・タインがソウルでの南大門で、ビン・タイが同じく東大門のようなイメージがする。
前者は雑多な中にも整然とした所があり、ひとランク上の暮らし振り、後者は無法地帯を思わせるような何でも有りみたいな感じがするのは勝手な思い込みかな・・
カエルの解体
他の市場でも活気に溢れ、特に食材では奇異なものが多く目についた。ヘビ、スッポン、見たことのない魚、はては目の前でカエルまで捌いていた。

また、市場でよく注意を受けた。今回の旅行では、小移動用にウェストポーチならぬザック(肩から斜めに背中に掛けるタイプ)を準備していたのだが、このザックがやけに目に付くらしく『危ないよ(スラレルよ)』と親切にも注意してくれた。
でもね、この中には貴重品なんて入っていないんだよ。入っているのはガイドブックに地図、そしてよもやの為のトイレットペーパーだけ。盗られても悔しいものなんて無いんだよね。
 バイクはドリーム
ホーチミンはバイクの数が実に多い。車よりもはるかに多いバイク、一番人気はホンダのドリーム号だそうで多数を占める。新車で買うと彼らの年収の5年分以上もの金額がするそうで、正にドリームだ。
一人乗りは少なく、二人三人と乗せれるだけ乗せるようだ。ロータリーでは、バイクの群れが四方から走り寄り、クモの子のようにまた走り去って行く。ただ、ここではノーヘルがまかり通っており、事故の危険性が高いのも頷ける。

ゴミ箱移動販売店また、食べ物屋台が多いのも特徴だ。ベトナムならではの、子供用かと思わせる小さな椅子を並べた本格的な屋台。バイクや自転車にカゴを載せ、おやつ感覚の一品物や色鮮やかなジュースを売っている光景が目に付いた。
冷蔵庫の普及が少ないこの地では、冷えた飲み物は殆どなく、氷を入れて冷やす習慣がある。ビールにも氷を入れるってのが驚いたけど、慣れれば良いもんだ。

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