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ベトナム(1)・・ホーチミン |
Jun 2003
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携帯電話とフォー |
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出張中に携帯電話を電車の中に忘れてしまった。急ぎ連絡を取り確認したところ、運良く見つかった。が、見つかった場所はJRの終着駅、そこまで取りに行かなければならない。場所は成田空港・・!![]() こちとら出張先からそのまんま飛行機に乗ったもんで、スーツ姿のいかにもビジネスマンって風情でぃ。この暑さに長袖&革靴は勘弁して欲しいってなもんだ。ってタクシーの運チャンに日本語で話し掛けてもじぇんじぇん意味わかんねぇだろうなぁ。 翌朝、投宿先のホテルの前にフォー屋を見つけ、定番のベトナム料理の味に舌鼓を打つのでありました。6,000VND(約\50) |
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バイクタクシーのおっさん |
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![]() はてさて、どうやって行けば良いものかと思案していると、バイクタクシーのおっさんが声を掛けてきた。『何処に行くんだい?』なんかほのぼのとした人の良さそうな笑顔のおっさんだ。 「じゃ、コンチネンタルホテル」まで連れてってよ」値段交渉もそこそこに、早速バイクに跨ると、おっさんは器用にバイクを操り走り出した。 ![]() 次に降ろされたのは、どっかの教会。ドンコイ通りにあるホテルは近いハズなのに、今度は遠くまで来てしまった。「ここじゃないだろ」『ハハハ、まず写真でも撮って』。とりあえず、写真でも撮るか。 「ホテルの場所判るんかい?」『OK,OK』なんか上方のお笑いコンビみたいな感じになってきた。 次に着いたのはお寺。「ここが何でホテルなんじゃい」『ハハハ、入って』。とりあえず、お寺の中まで入ってみるか。 「なぁ、おっさん、ホントにホテルの場所判るんかい?」『OK,OK』 試しに、近くに居たシクロのあんちゃんに聞いてみると、はるか彼方を指さした。「ほら、おっさん全然違うじゃん」『「OK,OK』おっさんはにこやかに笑みを返すのみ、そしてそれとは全く違う方向へと・・ ![]() やっと、目的地のホテルに着いた頃にはいつしか市内観光(後で調べたら、はるかチョ・ロンまで足を延ばしていた)「で、いくら払えば良いんだい」『10,000VND(約\800)』やるなぁ、おっさん!! したたかなおっさん、思った通りのことを言って来た。勝手に人を連れ廻しといて、人なつっこい笑顔でボル気とは恐れ入った。でも、このおっさん、年齢からいって恐らく元兵士なんだろう・・大国のパワーゲームに翻弄されたベトナム戦争、わずか23年前に終結したばかりのこの戦争に、引きずり込まれたのではないだろうか。大国アメリカを相手に決して屈すること無く、最後にはアメリカを完全撤退にまで追い込んだ国、それがベトナム。日本人より小柄で体格もそれ程でも無いベトナム人のどこにそんな力がみなぎっているんだろう。 |
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おっさんリローデッド |
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散歩がてら、近くのマーケットに行こうとすると、今度は別のバイクタクシーのおっさんに声を掛けられた。『何処行くんだい』「すぐそこだよ」『乗ってけよ』「すぐそこだってば」こっちは、乗る気が全然ないのに、いつまでも付いてくる・・ 諦めたのかなと思うと、いつも間にか先を越して待っている。『ホラ、乗って!』 しまいには、『ダダで良いから乗ってけよ』人が良いのか怪しいのか皆目見当が付かない。 ![]() このおっさんのショバは私の投宿したホテル隣のカフェだ。その後、朝な夕なに私を出迎えてくれ、そこの主人とおぼしき方や友人らと一緒にビールやカフェでもてなしてくれた(言い換えれば押し売りかも)。 滞在中の移動は、殆どこのおっさんの世話になった。それなりの距離ではしっかりと料金を取るのだが、近場に行くときはダダで乗せてくれ、迎えにも来てさえくれた。 不思議なおっさん。ここでいつもブラブラしているように見えるんだが、どうやって仕事してるんだろう。ここは裏通り、客待ちをするには、人出が寂しすぎるし、夜は夜で人通りも途絶え、暗い夜道になってしまうんだけど・・ |
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