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マレーシア(2) | Feb 2004 | ||||||||||||||
近代都市クアラルンプール |
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あっけなく、いとも簡単にマレーシア入国。待ち合わせのシティ・セントラルにあるマクドでのんびりと待つことしばし、ここジョホール・バルではS先輩が迎えに来てくれる手筈になっている。長旅(時間だけは)の疲れがそろそろと首をもたげて来た我々にとって、KLからここまで迎えに来るってのは大助かりだ。![]() そしてついにKL到着。ここではもう一人T君とも合流し、メンバは4人となった。いつしか自宅を出発してから、既に45時間を経過していた。 ![]() タイムズ・スクエアでは、テナントショップが軒を連ね(下の階だけね)、テーマパークを思わせる遊園地が営業され、ジェットコースター他の大型アトラクションが館内を縦横に走っていた。 |
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暑い国で熱い温泉 |
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翌日、飲茶での遅い朝食後、今度は進路を北に向けイポーへ向かう予定だ。 運転手はT君が担当だ。このT君、わずか半年前にKLに赴任したばかりなのに、S教官の指導が良いのか、運転技術はローカルの人顔負けだ。このKLの市街を縦横無人に走り廻る運転技術は怖いよりも安心感がある。そう、KLでは恐々と運転する方が返って危険なのだ。 途中、何度かの休憩は挟み、2時間後ついにイポー到着。イポーは、マレーシア第4の都市で、位置的には日本で例えれば仙台に相当する町だ。錫鉱山(マレーシアは錫の産出世界一)の採掘を目的に中国人が移り住み、人口構成としては他の都市よりも中国人の比率が高いそうだ。美人も多いらしい、ふふ。 ここでの昼食は、海鮮料理のおいしい飯店だ。どこに行っても、まず中華料理ならハズレは無いのだが、ここの料理もまた格別だ。特に圧巻はエビのスープ!これを食べにもう一度イポーを訪れても良いと思わせるほどだ。 ![]() ここは当初リゾート開発を行おうとしたのだが、資金が尽きて頓挫したらしく、作りかけの建物には剥き出しの鉄骨の骨組みがもろに飛び出し、正に廃墟を思わせる。 施設内には、プールもあり、本格的なサウナもある。このサウナは日本のそれと同じにかなり熱い。また、温泉は、ひとことで言えば沼。熱い沼で、下から湯が湧き出す沼だ。もちろん、下は砂か泥で日本の露天風呂とは趣きが異なる。名物はなぜか温泉たまご、小さい井戸に45分も突っ込んでおくと、美味しい温泉たまごの出来上がりだ。近くのカンポン(村落)で取れた見かけの悪いたまごが特に美味しいそうだ。 ん〜、やっぱり日本人は温泉好きだ。暑い国で熱い温泉に漬かり、まったりとした時間をしばし満喫するメンバでありました。 |
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蛍(アピアピ)のクリスマスツリー |
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![]() 幹線道路から支線に入ると一気に暗くなり、沿道に見えるのはプランテーションの椰子の木のみだ。でも、このプランテーション、実はなかなか手強い。オイルや石鹸などを作る原料として植林している木をネズミが狙って食べに来るそうだ。そのネズミ退治に駆り出されたのが、コブラ!本来は禁じられているのだが、わざわざ猛毒を持つコブラを放し飼いにして対策している農家も居るとのことだ。コブラの習性として、活動するのは夜。今は夜、なに気なしにその辺で立ち小便するのも怖い。今日のところは我慢しておこうっと。 ボートは小型の手こぎだ。船頭(キャプテンかな)が4人乗りボートを操り、静かに蛍の元へと船を滑らして行く。蛍は、マングローブの葉を食べに来るので、その木だけに蛍が集まり、求愛行動のために発光するとのことだが、明るく点滅する光景は、クリスマスツリーと呼ぶのがピッタリだ。 |
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骨肉茶(バクティー)でブレイク |
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ここでちょっと、マレーシアのローカル料理の紹介を。その名は骨肉茶Bak Kut
Teh(バクティー)。 中国料理なのだが、実は、本家の中国にはない料理だ。いわゆるマレーシアのローカル中国料理で、胃腸の働きを良くすると言われている人気料理の一つだ。豚肉のぶつ切りをハーブと漢方薬で味付けして、椎茸、湯葉、油揚げを煮込み、仕上げにレタスを乗っけた鍋料理だ。 朝からこの熱々の鍋を食らうのは、最初は抵抗が有ったのだが、これがなかなかいける味だ。表現は悪いが、ライスにぶっかけてグチャグチャとして食べるのだが、あっと言う間に完食してしまった。 食前はもちろん、食後もたっぷりと中国茶を楽しみながらのコーヒーブレイクならぬお茶ブレイク。常連客はポット持参でmyお茶を準備してくる周到さで、いかにも庶民の味って感じだ。 |
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さらば愛しのマレーシア |
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最終日をKL散策で過ごし、帰りもまたシンガポール経由だ。 フライトが朝6時ということもあり、帰りもまた同じルートを辿り、KLからジョホール・バルを経由してそのままチャンギ国際空港に行く行程とした。アジアの国では香港に次いで物価が極端に高い(日本と比べればまだ安いが、マレーシアと比較すれば極端に高い)シンガポールは、安宿も数少なくてすぐに満室になってしまう。ホント、倹約旅行には頭の痛い国だ。あっ、でも決して悪口ではありません。 ![]() 帰りのイミグレーションは第2コーズウェイを通るので、更に快適の二重丸だ。ここなら渋滞知らず、まっ、深夜なもんで当たり前かな。バスの終着地では、空港まで行く乗客(アメリカ人)とタクシーをシェアしてきっちりと倹約の勧め。 きっと、これが最後のマレーシア旅行となるだろう。今回で通算6回目の訪問回数は、私の旅行での最多訪問国となってしまった。どの国に行っても、結局はその国の上っ面しか見れないでしまうのは変わりないのだが、いつしか私にとってはどこよりも身近に感じる国となってしまった。 KLの洗練された街並み、そこを僅かに反れただけで垣間見るディープなカンポン(村落)。そのギャップがなんとも情緒がある。田舎物の私にとって、都会は憧れ、そして落ち着くのは田舎ってことかな。 |
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