マレーシア
マレーシア(5)・・ジョホール・バル Jun 2001
 ジョホールへの道
シンガポールへは今度はバツ・アンパー港からの出航だ。ここでもフェリーのチケット(Rp97,000(\1500))を購入すると、もれなく入出国カードが付いて来た。ここではシンガポールからの日帰り客がほとんどと見えて、一様に買い物袋を下げている姿が目立っていた。エアコンの効かない船内は異常に暑く、まるで蒸し風呂のような状態だった。涼しい高地から来た身では、余計にそう感じるんだろう。

フェリー乗り場 WTCからはコーズウェイの橋を通ってジョホールへ向かわなければならない。WTCのタクシー乗り場では、週末を急ぐ乗客でごったがえしていた。
ジョホールへ向かうバスターミナルも例外ではなく、むしろ、こちらのほうが多いようだ。バスターミナルを半円に囲む乗客の群れ。その群れに向かって呼び掛けるタクシードライバーもいる。マレーシアへ帰るタクシーだ。どうせ帰るなら、誰かを乗せたほうが得策だ。頭が良い。
1時間後、やっとバスに乗ることが出来た。時間は既に19:00を過ぎ、まさに渋滞のピークとなっていた。コーズウェイに押し寄せる車の洪水は、まるで規則法律に縛れるのがイヤで、この国から逃げ出すかのようだった。
バスが止まると乗客が一斉に走り出した。まるで、終電に駆け込むOLのような勢いだ。走る先にはイミグレがあった。彼らはシンガポール人とマレーシア人に大きく分けられたイミグレに次々と吸い込まれていった。
外国人用のはどこだろう。広いスペースを捜しても見つからない。・・あった、一番端っこにそれも一箇所だけ、更に人もまばらだ。

イミグレを過ぎるとバスが待っていた。しかし、ここまで乗って来たバスの姿はない。ここで初めて知った。てっきり、バスはジョホールへ向かうものと思っていたのだが、それはとんでもない勘違いで、バスは国境前でUターンして、今度はジョホールからの乗客を連れて帰るらしい。冷静に考えれば当たり前の話だ。
で、次はどうすればいいんだろう。よくわからないが、ここまで来たのと同じ番号のバスに乗れば良いらしい。良いらしいと言うのは、その辺の親父に聞いたらそう言われたからで、真相は不明だ。ここまで来たのは170番(2.4S$)、ここからも170番(0.8S$)。わけもわからず乗り込む私。
 リゾートホテルはマレーシア
すぐにバスは止まった。今度はマレーシア側の入国イミグレが待っていた。シンガポールに比べれば、設備の古さは否めないが、やっとマレーシアに入国できるという安堵感だけはあった。
この時、既に21:00を過ぎていた。ジョホールへ来た理由は一つ。KL在住のSさんが、シンガポールへ向かう前日にここで宿泊するので、滞在先のホテルで合流する為だ。そこで部屋に居候するのが目的だ。

ビキティンギのオブジェホテルはSOFITEL、セナイ空港近くにあるゴルフ場も備えているリゾートホテルだ。ホテルまでは、タクシーを利用することにした。地理がわからないのと時間的都合では、少々の出費は仕方ないことだ。かなり、遠い。40分ほど掛かり、やっとホテルに到着した。やっと・・

「その方は宿泊しておりませんし、予約も入っておりません」「・・・??」フロントに尋ねると、S氏はここには宿泊していないと言う。まだチェックインしていないのではなく、その予定もないと言う。・・どうしよう。
あらかじめ聞いておいたS氏の携帯に電話すると、留守電。同行している奥さんの携帯は、出ない。
こんな時はどうするか、食事、ビール、タバコ、ロビー、寝袋、と頭の中をよぎって行った。なぜかビキティンギで見た不思議なオブジェもよぎった行った
最後にもう一度だけ電話してみよう。それでダメだったら、今晩も野宿だ。そう決めて電話すると、やっと出た。今、食事中とのこと。こっちはハラペコ。

なぜチェックインされていないと言われたのかは不明でも、とりあえず今夜は高級リゾートホテルで一泊。窓からゴルフ場が望める部屋での一泊。ベッドはキングサイズ。もちろん、私は寝袋に包まり床で就寝。・・腰が痛い。

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