インドネシア
インドネシア(4)・・スマトラ Jun 2001
 パノラマ公園でも中田は有名人
防空壕の入り口マーケットを流しながらのサティーの昼食。その後動物園を散歩し、次に向かったのはパノラマ公園だ。ここはインドネシアのグランドキャニオンと誰かが言っているらしいシアノッ渓谷を望めるのどかな公園だ。
しかし、重要なのはこの地下に防空壕があるということだ。第二次大戦中の日本軍が掘った防空壕は広大で、当時ここまで日本軍の進出(侵略)があったことを彷彿されるには充分だ。
当時はどのような状況だったのか。暗い豪の中、たたずんでいるのは私一人。兵隊さんたちは何を思い、何を祈りながら掘り進んだのか。さながら迷路のように入り組み、静けさだけが漂うこの場所は、何も教えてはくれなかった・・。
外に一歩踏み出すとそこには今があった。暗い豪の外では、明る過ぎる程の日差しが公園を照らしていた。

学生たちがその日差しを避けるように、木陰でギターを奏でながら歌っていた。10人程が楽しく語らい、午後のひとときを送っていた。その中の一人が私に手を振ってくれた。「こんにちは、こちらでご一緒しましょう!日本から来たんでしょ。ほら、この人も日本人ですよ」
気が付かなかった。その中の一人は日本人だった。すっかりと溶け込んでいた為、全く気が付かなかった。シンガポールを離れて以来、日本人にはなぜか会わなかった。それが、この地で会うとは驚きだ。彼女はタイからここまでやって来て、かれこれ2ヶ月ほどになると言う。
明るい学生たちとしばしの談笑。意外や意外、日本のことは結構詳しいようだ。アニメはドラえもん、ゲームはPS、なぜかナカザワユーコ(元モー娘)の名前も知っていた。
ここでも中田はナンバーワンだ。彼の話をすると、大人も子供も誰もが口を揃えてナンバーワンと言う。彼の活躍は、日本のヒーローのみならずアジアのヒーローとなっているようだ。
 ミカンバナウのショートシヨー
吊り橋ルピアが乏しくなり、両替することにした。手持ちはドル紙幣だ。銀行で両替すると、思ったよりも換金率が良い。田舎に行けば行くほどドルが強くなるとは聞いていたが、1ドル=\160のレート。日本では、1ドル=\125だったので驚きだ。恐るべしドル神話。
今日の夕食は、たまたま見つけたチャイナレストラン。オーダーしたのはスペシャルナシゴレンとベジタブルスープだ。簡単に言うと、チャーハンと野菜スープだ。ここで食べる中華料理は絶品だ。濃くも薄くも無いこの味付けは、東北人の私にはピッタリの味だ。スープに蟻が浮いていようが関係ない。うまいものはうまい。

さりげなく自称ガイドが話しかけてきた。ひと通りの観光案内の後、「そう言えば今晩ミナンカバウ族の民族ショーがあるんだけど行ってみる?伝統舞踊の他に、ガラスの上でジャンプしたりするんだよ。でもね、なぜか怪我一つしないんだよね」「行く」
ミナンカバウのショー 開演直前にも関わらず、客はまばらだ。見渡してもせいぜい15人程しかいない。地元の人と西洋人、それに日本人?!。さっき公園に居た彼女も来ていた。挨拶を交わすと前の席からも「こんにちは」。振り向いたのも日本人だった。彼は女の子連れ、それも地元の子をふたりも・・。
ほどなく始まったのは打楽器の演奏。心地よい音楽が会場に響き渡り心地良い。いつまでもいつまでも響いていく。いつまでもいつまでも・・。長すぎる、いつになったらダンスが始まるんだろう?!
深刻な顔をした団員が観客の前で話を始めた。全くと言って良いほど判らなかったが、どうやら、「事故があって踊り子さんたちがこ来れなくなった。代替上演は明日行う。チケットは返すので明日また来て欲しい。又、チケットの払い戻しにも応じる。」と言っているらしい。
本当にすまなそうな顔をしている。私が明日戻らなければならないことを告げると、更にすまなそうな顔をされてしまった。
ホテルに戻る頃にはもうすっかりと人影もまばらになり、高地特有の寒さが身にしみるようになっていた。
 たぶん(タビン)国際空港
朝の体操朝は6:00起床。今日中には、なんとしてもマレーシアのジョホールバルへ行かなければならない。今朝の朝食も抜き、なぜなら私は便通が良く、1日に3回はウンチが(後略)
早朝の広場では、元気に体操をする人々がいた。日本のラジオ体操や中豪の太極拳とは違い、テンポが良く軽やかなステップのいかにも楽しそうな体操だ。
バスターミナルへ向かうミニバス車内では、又もや女学生と同席してしまった。おじさんは(後略)。

それから2時間後、バスターミナルを出発したバス(Rp5,000(\75))は、タビン国際空港前(国際空港のはず)に着いた。
早速、チェックインカウンタに並ぶが、なかなか私の順番が回ってこない。どういうわけか誰も順番を守らないのだ。並んでいるはずの私がなぜか後回しになってしまう。受付でも気が付いているはずなのに、おかまいなしだ。挙句には、後ろの客から航空券を受け取り始めた。いつになったら私の順番になるんだろう・・。普段は温厚な私にも限度がある。ついに航空券をカウンタに投げつけてしまった。・・するとすぐに私の番になった。恐るべし、国際空港。
機内持込みのX線検査はあるが、モニターの前には誰も居ない。搭乗ゲートはたった一つで、出発案内の表示もない。恐るべし、国際空港。
 ナゴヤでリペアー交渉
どうしても行かなければならないところがある。乗り損なった航空券の払い戻しを受けなければならない。でも、航空券を購入した場所がわからない。たったひとつ、頼りは航空券に押印してあった販売店のハンコだけだ。
バタムの空港からのバスはないらしい。でも、今回は場所が判らないので、タクシーで捜すしかない。ドライバーに頑張って捜して貰うより手はないのだ。ナゴヤ市内をぐるぐる回るタクシー。ぐるぐるぐるぐる・・やっと見つけた。

店員「もう、チェックインしているんで50%の払い戻しですね」
客A「でも、Lion Air じゃ払い戻すって言ってた」(確かに、全額とは言っていなかった)
店員「・・・63%が限度です」
客A「じゃ、Lion Air に電話してみて」
店員「・・・73%が本当に限度です」金を渡してきた
客A「Lion Air じゃ、全額払い戻すって言ってた」(うそ)
責任者「・・・83%出します。もうこれでお終いです」
これ以上粘っても仕方ないだろう。この代理店には一切の責任はないのだから。

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