マレーシア
マレーシア(1) Jun 2000
 馬国からのメール
夏のある日、マレーシア在住のSさんから恒例のメールが届いた。
内容はいつもの如く、「今年はいつ来るんだ?」。残念でした。今年は行きません。
昨年末のアフリカ行きで大枚を使ってしまい、今年はもうどこへも行けません。
しばらくして、又も「で、いつ来るんだ?」
じゃあ、行こうか。全く単純に決めてしまった私。
モスクの風景今回は懐具合が厳しく、いつもよりも更に切り詰めた旅行を強いられそうだ。
渡航を決めたのは、7月初旬、そして出発の予定は夏休みシーズンになり、航空運賃が跳ね上がる直前のことだった。
もちろん、座席の空きなど皆無に等しく、どこの旅行代理店に問い合わせても「ウェイテングしても多分無理でしょう・・」「期待しないで下さい」と、つれない返事だった。
そこで、最後の頼みでSさんに問い合わせてみた「なんとかなる?」ひとつ返事で帰ってきたのは「なんとかする!」こころ強い返事だ。


 土産持参でKL参り
翌日にはもう連絡がきた「席、取れたぞ!」
知る人ぞ知る呼び寄せ便ってやつだ。日本ではピーク時に跳ね上がる料金もこれだと通常料金と大して変わらず、更に日本で予約するよりもずっと優先順が良いらしい。
但し、今回のフライトでは、単純往復での予約は無理で、往路が「成田」→「BAK→「KL」、復路が「KL」→「BAK」→「関空」→「羽田」と、メモしなければならないような工程だった。
更に私の場合は、「自宅」(自転車)→「最寄の駅」(電車)→「大きめの駅」(夜行バス)→「都心」と田舎ものを誇示するような工程を追加しなければ、成田にさえ着かないありさまだ。
ピンクモスクいつもの如く、KLのセバン国際空港でSさんの出迎えを受け、早速KL市街へ向かうとやはりここはマレーシア。大都会を匂わせる洗練された建物と、行き交う車のマナーの悪さが見事に調和されているのは懐かしささえ感じてしまうほどだ。

今晩はSさん宅で居候を決め込む私。お土産は自家製の米が10キロ。他に地元の銘菓に始まり、脱臭材やら垢こすりとバラエティに富んでいる。これじゃまるで親戚が持ってくるような内容じゃないか。
明日あさってとSさんは仕事。私はというと未定・・。今回の旅行中の日程をまだ決めていなかったのだ。
「どうする?」と心配するSさんの家族を尻目に今日は就寝。
 

翌朝「で、今日はどうするの?」
「とりあえずスバン(前の国際空港で、現在は国内線がそれなりに飛んでいる)に送って頂戴。それから先は空港で決めるから」
「ん、わかった。で、そこからどこまで行くんだ?」
「まあ、その辺は空港に着いてから考えようかなあ」
「・・・・・・・」

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