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マレーシア(2)・・ランテュンガ島 |
May 1999
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移動 尻にくろ血が |
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KLのスバン旧国際空港からプロペラ機で一時間かけ、一路東海岸のクアラトレンガヌへ。更に車、スピードボートとそれぞれ40分乗り継ぎ、南シナ海にあるマレーシア第一の国立海洋公園保護区に浮かぶ無人島ランテュンガ島へ。そう、今回の目的地はこの島でのリゾート、真っ白な砂浜でのつかの間の休息だ。
クアラトレンガヌへの国内線フライトが一時間余り遅れてしまったが、ここでSさん、意外なことを言い出した「ミールクーポンくれ」旅客カウンターの人もちょっとビックリ、当然私達にもビックリな発言だ。Sさん曰く「フライト遅延は航空会社の責任だ。朝食くらい貰ったっていい」なるほどそれも一理ある。・・・本当にもらってしまった。
島までの船をスピードボートと勝手に名づけたが、本当にこれはスピードボートだ。北朝鮮まで行ってしまうんじゃないかと思うほどの、エンジン二機を搭載したバリバリのボートだ。川辺の桟橋から乗船し、静かに川を進むのだが、川から海に出た途端にフルスロットル(多分)で突っ走る。波の上をジャンプジャンプジャンプで突っ切り、そのたびに何度もなんども尻をしたたかシートに打ち付けてしまった。この拷問で、乗客12人中で船先(いちばん弾むところ)の2名が死亡しました。
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上陸 いざ珊瑚の島へ |
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![]() 5年前に島に行ったSさんの話しでは、当時は本当に隠れた楽天地として、知る人ぞ知る珊瑚礁に囲まれたきれいな島だったそうだ。波打ち際近くまで珊瑚が押し寄せ、それはそれはすばらしい光景だったとそうだ。 ところが、数年前に日本のある雑誌に取り上げられてからは、日本語のパンフレットまで出来て、日本人観光客がどっと押し寄せ、当時の面影がなくなっってしまったと嘆いていた。 当時は珊瑚の保護を目的に、波打ち際まで近づくことができず、途中からスクリューのない小船に乗り換えるほどだったのに、今では波打ち際までボートで乗り上げるようになっていた。
なるほど、岸辺では珊瑚の残骸が無数に打ち上げられていた。
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散歩 えっ、サメ?! |
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浜辺をジャランジャラン(散歩)していると、Sさんが「ここにサメがくるんだよな」「・・・サメ?!」一瞬返事が出来ない私とK。だって、こんな穏やかなところで、ましてやさっきまでその辺をシュノーケルで潜ってたじゃないか。
「あっ、サメ!」Kの短い指で差す方向を見ると「あっ、本当だ」。小さいけれど間違いなくサメが一匹、いや二匹三匹、うじゃうじゃいる。もしかして、さっきまでサメと一緒に潜っていたんだろうか?!サメの大群(?)を目の当たりにして、思わずフリーズしてしまう小心物達でした。 ![]() 宿からエサを調達し、再びジャランジャラン。エサはチキンの骨付き足と、酒のつまみのサラミだ。 サメ釣り宜しく、チキンを紐にくくりつけて投げてみるが、釣れるわけがない。サメはバカではない、そんなものに食いつくはずがない。あれこれ仕掛けを考えるが、やっぱりアホは三人集まっても倍増されるだけ、毛利元就の三本の矢のような教訓は全く無意味なようだ。 サメ釣りを諦め(当たり前)、チキンをサメのいる方に投げてみると、いつのまにか群がり、あっと言う間にチキンを貪り始めやがった。小さくても(50cm位)サメはサメ、なかなか獰猛だ。 波打ち際からせいぜい7〜8m、深さも1m弱、こんなに近くにサメがいるなんて、やっぱり恐い。
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