ラオス
ラオス・・ルアンパバーン(1)
Nov 2010
 入国はVIP待遇
ゴーン、ゴーーン・・。 ワオーン、オーン・・。
ゴーン、ゴーーン・・。 ワオーン、オーン・・。
街に響き渡る銅鑼(どら)の音と、それに呼応するかのような犬の遠吠え。時間は早朝4時。朝とはいえ、夜明けにはほど遠く、外はまだ真っ暗だ。ここは、ラオス北部の山間の古都ルアンパバーン。
宿から見える寺院
昨夜はバンコクでトランジットし、バンコクエアーでここまでやって来た。ハイシーズン(10月〜3月)のわりに機内は7割程度の入りで、その殆どが欧米人だった。
空港に着くとビザを取るための行列が出来ていた。ひと昔前は有料のビザ(US$30)が今は無料になったハズだ。なんて思いながら何気なく行列に並んでいると、空港職員に声を掛けられた。怪しい外国人にでも見えたんだろうか・・。

連れて行かれた先はイミグレーション。なんのことは無いノービザだった。ビザが無料とはオジさんの勘違いで、ビザが不要だった。行列を作る欧米人を尻目に、さっさと入国を済ますオジさん。VIP扱いに思わず照れてしまった。
宿泊先
入国後、真っ先にしたかったのは両替だ。市内へ向かうには、現地の通貨がなければ移動どころかガムも買えない。
なのに空港の両替所には誰も居なかった。近くの人に聞いたところ、今日はもう開かないそうだ。国際空港の空港のハズなのに、なんともゆるい感じだ。これもお国柄なんだろうか。

市内への移動手段はエアポートタクシーしか見当たらなかった。が、都合の良いことにドル払いが可能だったので結果オーライか。
割高のような気もするが仕方無いだろう。固定料金のチケット($6)を支払い一路市内へ。

ルアンパバーンの宿は、準備よく日本出発前に予約を入れていた。そろそろ重いザックを担ぎ宿探しをするのがキツイ年になってきたオジさん。次からはザックを止めてコロコロかばんを転がしているかも。
予約した宿は、メインストリートの外れ(サッカリン通り)に位置しており静かな所だ。寺院が目の前にあり、早朝の托鉢見学に好都合な立地だ。入り口で靴を脱ぐのでリラックスできるのが嬉しい。シャワーが壊れていたり、トイレから変な音が聞こえてくるくらいは気にしないでおこうっと。
 ナイトマーケットのやんちゃな若者
小物を並べるここは、欧米人がやたらと多い。どこにでも居る中国人や韓国人が少ない。ルアンパバーンがまさに絵に描いたような仏教国なので、彼らはその異文化に惹かれるんだろう。

物価は安いことは安いのだが、実際にはバンコクと大して変わらない。欧米人の増加により、ショップやレストランでは英語を話せる人が多い。英語が話せれば会話も成り立ち、売り上げも増える。必然と物価も高くなってしまうんだろう。
でも、メインストリートから路地に入ると英語が通じなくなり、一気に物価が安くなってしまう。例えば、メインストリートでは瓶ビールが12,000キップが(約\133)路地裏では8,000キップ(約\89)。いかにも観光地って感じだ。ちょうちん


ルアンパバーンは山間部に位置するせいか、昼は暑いくらいなのだが、日が暮れるとじょじょに寒くなってしまう。

夕方5時頃になると、一部の通りが通行止めになり、ナイトマーケットの準備が始まった。テントを張り、民芸品やら日用品を並べる光景が始まった。すっかりと日がくれる頃、通りにはぎっしりと店舗が連なり、行き交うのも大変になるほどだ。
ナイトマーケットの風景

ラオスのナイトマーケットだからと侮ってはいけない。連なる店舗は500mにも及び、その商品はなかなかの芸術品だ。綺麗な絵画や手作り感たっぷりの工芸品がところ狭しと並べられている。

ふと、暗い路地裏からあんチャンが現れた。手にはなぜか刀が握り締められていた。これも売り物なんだろうか。それにしても抜き身の刀をそのまま持ち歩くなんて危ないなぁ・・。
なんて思っていたら、男たちの怒鳴り声が聞こえてきた。さっきすれ違ったあんチャンが羽交い絞めにされていた。人手でごった返す真ん中でケンカ騒ぎだ。自宅から刃渡り60cmほどの刀をわざわざ持ち出して来たようだ。いったい何があんチャンを怒らせたんだろう。

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