カンボジア・・シェムリアップ(5) Jul 2005
 湖上クルーズって
陸地の家
後悔したのは走り出してから僅か30分後だった。片道1時間(実際には1時間半)の行程で、もう私のお尻は悲鳴を上げてしまった。うっかりと忘れていた「どっか行きたい」病のほかにもう一つ存在する持(ぢ)病が有ることを・・。
翌日向かったのは、トンレサップ湖だ。今日のドライバは昨日のドライバの友人で無口な男だ。ただ、この男、韓国人女性が好きだと言う正直な男だ。目の前をバイクタクシーの後ろにお嬢さん乗りして過ぎ去る姿を見て、一言「いいねぇ」。
水の溜まる船

途中、ボートのチケットを購入しなければならない。グループの購入は若干安くなるようだが、個人購入はなんと$20。
整備された道を過ぎると、あとはひたすら悪路を突き進むバイク。この湖は、雨季に入るとかなりの水量で、乾季と雨季ではその湖の大きさが3倍以上にもなり、頭上5m迄が水に埋まってしまうそうだ。なるほど、ただの悪路だと思ったら、河川の跡になっている。
たらい船

船に乗ったのは船頭とガイドそして私の3人だけ。てっきり相乗りだと思っていたので、なんとも居心地が悪い。その原因はガイド同伴ということだ。どうせ、何を言っているか判らない私にとってガイドは特に必要ない存在だ。一所懸命話しかけてくれるのは判るが、こっちは船でのんびりとしたいのだ。聞きたいことがあれば、聞くからほっといてくれ。

湖上の家
この湖上にはなんでも有るそうだ。マーケットはもちろん、ガソリンスタンドに教会や学校と揃っており、陸地に下りる必要は殆ど無いらしい。

「ところでベトナム人って好きかい?」、「いや、別に・・」唐突な私の質問に急に押し黙るガイド。さっきまでは若手芸人のようにマシンガントーク(ガイドの説明)だったのが、急に静かになってしまった。彼は関係無いと言ってはいるが、かつて敵対関係にあったクメール人とベトナム人は今も仲が悪いように見受けられる。
だれたワニ
小汚い湖に浮かぶ船。やることも無く、湖上でのんびりと昼寝を決め込む我ら3人組。船頭のいびきが睡魔へと誘ってくれる。
水族館と言われ、行ってみれば普通の水槽で飼われているファンタステックな普通の魚。炎天下の下、ダレ切ったワイルドなワニの養殖場。時季が悪いのだろうか。$20ものチケットの価値が全く無いつまらないクルーズだった。しまいにはチップを請求される始末だ。誰が払うか、返せ$20ー。

韓国ツアーバス

アンコール・ワットに訪れる観光客で一番多いのは、以前は日本人だったそうだが、今は断然韓国人が多いそうだ。確かに、行き交うバスの多くにハングル表示が有るのも頷ける。
ここトンレサップ湖にも、バスを連ねて多くの韓国人の姿が見受けられた。ましてや、過日の事件も有り、安全に過敏な日本人の姿が有名な観光地にしては極端に少ないようだ。

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