カンボジア・・シェムリアップ(3) Jul 2005
 バンテアイ・スレイの憩い

バンテアイ・スレイの参道
バンテアイ・ステイは、シェムリアップ郊外にある遺跡だ。市内からから約40kもあり、バイクで1時間程の距離だ。ここの遺跡の多くは赤色の砂石が使われており、赤みがかっているのが特徴だ。

カーラ






また、レリーフが有名で、他の遺跡に比べると、加工しやすいのかその彫りの深さが異なるのが良く判る。
立体感を出すため、入念な細工を施している。


バンテアイ・スレイ
郊外だけに訪れる人が少ないのか、小さな寺院の中は、人の姿もまばらで、時間の流れがゆったりとしているようだ。

小坊主たち







とある店先でジュースを買うと、おばちゃんが飲み終わるまでうちわで扇いでくれた。ここでも、またカンボジアの素朴な親切が。

 雨の中の怪しい二人
バンテアイ・ステイの帰り道、雨雲が広がり雨が降り出してしまった。いくら暖かいカンボジアでも、雨に濡れるのは気持ちのいいものではない。雨宿りして雨を避け、雨脚がゆるくなっては走りの繰り返しを続け、アンコール・ワットに近づくと、タクシードライバーが待ち構えていたポリスに呼び止められた。
トマノンのデバダー像違反で罰金が$1、ここでも$1の登場だ。違反の内容は、ジャケットの未着用だ。バイクタクシーのドライバーはライセンスが必要で、遺跡群を走るにはその証となるナンバー付きのジャケットの着用を義務付けられいる。それを、ドライバーは暑いからと脱いでしまったのだ。罰金を取られ、凹むドライバー。それでもジャケットを着ないのは何故なんだクメール人。

雨脚が急に強くなってしまった。今度は雨宿りするような場所は無く、慌てて木陰に飛び込む二人。大木は無く、一人がやっと隠れる程の中途半端な大きさの木の陰で、じっと雨が過ぎ去るのを折り重なるように待つ二人。通り過ぎる車はこっちを見てなにやら笑っている。そんなに、雨宿りする姿が可笑しいのか。いや違う、何処から見ても木陰で抱き合っているようにしか見えないみたい。

一向に止む気配を見せない雨。意を決して遠くに見てる建物まで移動することにした。建物迄は1kはあるだろう。ずぶ濡れになるか、その前に建物に辿り着くか、なんとも微妙な距離だ。あと100m、あと10m・・急に方向転換。建物の脇をすり抜け、雨の中をひたすら走り続けるバイク。ドライバが振り向いてニヤリ。「ポリスが雨宿りしていたねぇ、また$1取られちゃうよ」ずぶ濡れの私、それでもジャケットを着ないのは何故なんだクメール人。

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