ペルー(4)・・クスコ
Nov 2008
 ガイドはいずこ
シャトルバス約4時間後、マチュピチュ遺跡への最寄り駅となるアグアスカリエンテス駅に到着した。ここでしなければならないのは、まずは真っ先にガイドを探すことだ。出発前に教えられた情報では、ガイドの特徴は、緑のジャケットと緑の旗を持っていること。

それ程の特徴があれば、スグに見つかるハズなのだが、どこにも居ない。 まさか私を置いて、もう行ってしまったのでは・・。チト焦る。

ツアー客一行



その時、ふと、私の名前を呼ぶ声がした。声の主を見ると、黄色いジャケットを着たおっさんが一人。緑のジャケットは、時間が経過し、いつしか黄色のジャケットへとすっかり色あせていた。これじゃ判るわけないだろ。

遺跡までを往復するシャトルバスに乗り込むと、ジグザクな道を、一気に登り始めた。ここは標高2000m程度で、クスコ市内に比べて1400mも低い。気のせいか、呼吸が楽になったような気がする。

道路の脇は崖。ハンドル操作一つ間違えば真っ逆さまに落ちてしまう。窓側は怖い。山頂までを30分で登り切ると、そこは遺跡入り口だった。ガイドに先導され、遺跡までの坂を登り始めるツアー客たち。皆が心弾ませ、興奮している様子が伝わってくる。
 パノラマの光景
マチュピチュ遺跡
突然広がるマチュピチュ遺跡の光景。旅行会社のガイドブックのどれを見ても、まず間違いなく写っているマチュピチュの写真と同じ映像が目の前に拡がっていた。

断崖と尖った山々に囲まれ、その頂上にあるマチュピチュは、麓からは決してみることが出来ない。16世紀半ば、インカの人々は高度な文明が栄えたマチュピチュを残し、さらに奥地へと消えてしまったと言う。その後400年以上にわたって人の目に触れることなく、その存在が知られなかった。

段々畑



マチュピチュとは原住民の言葉でマチュ(=古い)ピチュ(=峰)という意味で、発見者が現地の人から教えてもらった名称が、そのまま遺跡名になったと言われている。実際の名前は誰も知らない。

マチュピチュ遺跡




不思議なことがひとつ、観光客は欧米人がほとんどで、日本人もはるばるやって来て多い。なぜが定番の韓国人と中国人が居ない。ここ最近は、どこの観光地に行っても韓国語と中国語が聞こえて来たのだが、ツアー自体の時間帯なのか、ここでは全く聞こえてこなかった。
後で聞いたのだが、これはどうやら国民性に関係があるらしい。マチュピチュは日本人には好みの観光地で多くが訪れるのだが・・、なぜか好みが分かれるらしい。

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