アルゼンチン(1)・・イグアスの滝
Feb 2003
 又も道に迷う?!
遊歩道久しぶりの首都圏出張。地方在住の私は、都会での移動ってのがどうも苦手だ。昨年夏には、間違って成田まで行って、そのまま台北に行ってしまった苦い?経験がある。
で、今回はどうだろう・・あらら、またも間違って成田まで来てしまった。
どうも方向音痴って奴は治らないようでして、困ったもんです。

今回の旅は、エアカナダ便を利用したトロント経由サンパウロ路線だ。実は、このエアカナダを利用したのには曰くがある。昨年11月にWebで偶然「ナイアガラ・フォールズ二泊四日」なる\39800の格安ツアーを見つけ、すぐさま申し込んだのだが、仕事の都合で直前になり、キャンセルした苦い思い出がある。そのツアーで利用する予定だったのが、このエアカナダだった。でも、まさかこのエアカナダ、その後破綻するとは思ってもみなかった。
 小銭惜しさに小便を我慢
成田からトロントまで12時間、トランジットで6時間。トロントからサンパウロまで10時間。サンパウロの空港から目指したのは、チエテバスターミナルだ。ここからイグアスまでバスが出でいるとの情報だ。
が、バスの発車時刻は夕方6:00しかないときた。今は午前11:00、更に7時間も待つことになるとはうんざりだ・・まぁ、時間潰しには良いかもね。
・・困った、私は稀にみる頻尿だった。このバスターミナルのトイレは有料なのだ。小便するのにわざわざ1リアル(約\40)も取られてしまう。これって、結構バカにならない出費だ。コーヒー一杯が1.2リアル、軽食でも2〜3リアルで間に合う計算なのでなんかもったいない。
壮大な流れバスはPLUMA社で、チケットはUS$47!の高額料金。でも、乗車してすぐに納得、なんとフルリクライニング仕様だ。シートはもちろんのこと、足の部分もフラットになるなんて、なんとも豪華なバスだ。更にはトイレ付き、頻尿の身には涙がこぼれるほど嬉しい。

途中2度、レストランで食事休憩をしたのだが、そのレストランのシステムがなんとも合理的なのに感心した。店内入り口でシートを受け取り、食事や買い物をした内容をそのシートに店員が書き込む、その後、出口で全てを清算するという、簡単だが間違いのない方法なのだ。これだと会計を一元管理でき、店員もそれぞれが個別の仕事ができて楽なんだろう。あれっ、でもこれだとチップ貰えないんじゃないのか。

そして、優雅なバスの旅はわずか17時間で「イグアスの滝」の玄関口「Foz do Iguacu」まで着いてしまった。
 なんでかアルゼンチン入国
チンチン電車はてさて、ここから「イグアスの滝」まではどうすれば行けるんだろう。優雅なバスの終着は「Foz do iguacu」近郊のバスターミナルだ。どうやらここからは直接「イグアスの滝」までは行けないようだ。市街地に向かい、そこから別のバスに乗り換えなければならないらしい。
訳のわからない私は、バスの運ちゃんに言われるまま、市街へ向かうバスに乗り込んだ。
公園内の標識 猛獣注意かなほどなく、運ちゃんがバスを止め、「あっちあっち」と指を刺し示した。どうやら、向こうに「イグアスの滝」へ向かうバスの発着所があるらしい。
うん、有った。バス停がしっかりとあり、間もなく来たバスの行き先表示には「**Iguazu」ってしっかりと書いてある。でも、なんか変だ。途中、なんでかアルゼンチンのイミグレに立ち寄っている・・。ブラジルのイミグレが無かったのに、なんでだろう?!
隣の乗客に聞いてみて(もちろん、スペイン語など露知らぬ私は身振り手振りです)初めて気が付いた。このバスは「Purto Iguazu」なるアルゼンチン側の「イグアスの滝」の拠点となる街に向かっているとのことだ。「イグアスの滝」に向かうには、もう一度別のバスに乗り換えなければならないそうだ。慌ててバスを降りる私。

今度乗り込んだバスの行き先表示は「Cataratas」だ。どうやら、「イグアス」の名称は、ここら辺一帯の呼び名で、滝は「Cataratas」のスペイン語(たぶん)で表しているようだ。日本で言うところの「湘南」ってイメージかな。
 絶景かな悪魔の喉笛

悪魔の喉笛なんとか無事?!に、滝のある国立公園に到着。公園入り口からは、チンチン電車で滝のある方角へと移動だ。更に遊歩道(ちと作りが怖い)を歩くこと30分もすると、突然目の前にアルゼンチン側の観光ハイライト「悪魔の喉笛」に出た。足元から流れ落ちる様は、"崩れ落ちる"と表現した方が判り易いだろう。各地から来た観光客は、皆カメラを手にこの圧巻を捉えるのに我を忘れているようだ。
気が付いたらここに居た又、この公園はあまりにも広大だ。滝はさすがにfallsと表すだけあって一箇所に留まらず。あちこちに滝がある。その滝のスケールも大きく、どんなに小さな滝でも、日本のそれを大きく凌いでいる。

ここブラジルは日本のほぼ裏側、地図上では世界で一番遠い国。そう言えば、昔、仮面ライダーの本郷猛が撮影中にケガをして、急遽2号ライダー一文字隼人が登場した時があった。その時、番組の都合上、1号ライダーはブラジル支部?のショッカー軍団と戦っていると苦しい言い訳の説明があった。子供ながらにもブラジルって遠いんだろうなぁと思って聞いていたが、その時は自分がブラジルに行くなんて夢にも思わなかったなぁ。


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