オーストラリア・・エアーズロック(2) Sep 2009
 明け行くエアーズロック(ウルル)

明け行くウルル1

早朝5時に起床。今日はいよいよツアーのメインとなるエアーズロック(ウルル)登頂だ。
それにしても、朝にはチェックアウトし、ツアー終了後は、ホテルには荷物を取りに戻るだけで、昼過ぎのフライトでシドニーへ向かうってのは、弾丸ツアー並みの強行スケジュールだ。
明け行くウルル3

エアーズロック(ウルル)は、オーストラリアの中央に位置する世界最大級の一枚岩で、世界遺産に指定され、「世界の中心」とか「地球のヘソ」とも呼ばれている。
その名の由来は1873年、英国の探検家のウィリアム・ゴスが発見し、当時の南オーストラリア総督のヘンリー・エアーズにちなんで命名したそうだ。
明け行くウルル4

英語名でエアーズロック。アボリジニの言葉では『ウルル(偉大な石の意味)』と呼ばれている。
1985年に所有権がアボリジニ側に戻されてからは、このウルルが正式な名称となっており、 国立公園入園チケットも「Uluru-Kata Tjuta National Park」と書かれている。
明け行くウルル5

寒い中、観光客たちと夜明けを待つオジさん。
夜が明けると共に、徐々にはっきりと姿を現すウルル。
その姿は、日差しの加減で様々な色に変わる。
特に夕暮れと夜明け時が最も美しく、神秘的だ。
明け行くウルル6

一日の中でも、太陽の当たり方で色が変わって見え、その色は七色に変わるという。
鮮やかな赤色が美しい。ウルルは鉄分を含んだ砂岩で形成されており、その鉄分が酸化して赤色になっている。
明け行くウルル7
高さ348メートル。最大斜度が46にもなる。
足場を確保する為に杭を打ち、チェーンで繋いでいるのだが、足を踏み外したら大変なことになる。実際、過去に転落死亡事故も発生している。それは、アボリジニの人々にとっても悲しい出来事。
ハトかな

ウルルの所有権はアボリジニ側にある。オーストラリア政府はリース契約を結び膨大な金額をアボリジニに支払っている。
そのおかげで、彼らは差別されながらも、それなりの生活が保障されている。それもまた事実。
早朝から観光客でいっぱい

ウルルの地は、オーストラリアの先住民アボリジニの聖地。
アボリジニの間でも、一部の限れらた祭司以外は登ることが許されない聖地。
それがオーストラリア政府による観光開発で、世界各地から観光客がこぞって登山を楽しんでいる。

我々日本人にしてみればどうだろう。
神社仏閣に外国人が観光目的で訪れ、土足で踏み入れ、騒々しく酒盛りをする。帰る際には、飲み散らかしたビール缶を捨てていく。そんな光景を想像すれば難くないだろう。

Australia(1) ← BACK | UP | NEXT→ Australia(3)


Copyright 1998 mizyuki All rights reserved.