ロシア(5)・・モスクワ Nov 2004
 モスクワ観光1000円の旅!
さてと、そろそろ空港へ向かおうか。地下鉄駅へと向かう道すがら、思い返すのは、このトランジットを利用したモスクワ旅行の意外性だった。これって、結構格安に行けるんじゃないかな。2004年11月時点では、こう
聖ワシリー聖堂□□条件
前提となるのはパスポート、モスクワ往復の航空券が有る事。観光地はクレムリン(有料なので中には入らない)で、トランジットのみで宿泊を伴わない。
□□準備
必要となるのはビザ。空港でも取れるような情報もあるが、ロシア領事館に問い合わせたところ「かなり難しい」との回答なので、まず無理。トランジットビザなら3週間前に領事館に申請すればタダ(3週間を切ると、その日数により代金が発生)。申請方法はいたって簡単で、領事館のホームページに親切にも申請書の記載方法から記載例までが掲載されているので安心。
申請に必要となるのは、パスポート、申請書一枚、写真(4×3cm)、航空券(旅行代理店の予約確認書で可)、返信用封筒、返信用切手(\380,返信は書留の指定有り)、その他に往信用として封筒、切手(\80,心配なら前もって書留を利用)。ここまでの経費が\460。
□□入国
シェレメチボUに着いたら入国審査を済ませ、税関ブース前で申告書に必要事項を記載(英文の記載例有り)。それと、忘れずにルーブルに両替。
□□移動
まずはバス。バス停はバスが空港まで乗り入れているので簡単に見つかる。NO.817(シェレメチボ→U→Tのコース)かNO.851(シェレメチボT→Uのコース)を利用。向かう先は、空港から最も近い地下鉄駅「レチノイ・バクザール」。料金は10p(ルーブル、1p=約\4)。40分で着く。
次は地下鉄。クレムリンへ行くには「レーニン図書館」「アルバーツカヤ」「アホートヌィ・リャト」が最寄り駅となっており、何処からでも歩いて行ける。料金は10p(約\40)。途中乗り換えが必要となる。
衛兵□□観光
これでクレムリンに到着。「赤の広場」から「レーニン廟」「聖ワシリー聖堂」「グム百貨店」を眺めるだけでも観光になるハズ。
□□費用
帰りは、来た順路を逆に辿れば空港に着く。地下鉄、バスをそれぞれ乗り継いで料金は10p+10pで20p(約\80)。ここまでの費用は、ビザ所得時の発生費用を含んで約\620。未だ余裕が有る。それならば。
□□荷物
重い荷物は、「トロイツカヤ塔」側のチケット売り場階段下にある荷物預かり所に預ければ良い。料金は荷物の重さで異なり、私の場合は6k程の手荷物で60p(約\240)だった(10p/kか)。値段は高いが、荷物が無くなればかなり楽になる。

以上で\1000ので観光成立。・・と思ったのだが、ここで計画ミスが発覚してしまった。両替は、紙幣でしか出来ない!と言うことは、最低\1000(約250p)の両替をしなければならない。これじゃ企画倒れか。
いやまてよ、pが残ったら$に再両替するって手が有るぞ。って、メシでも食って使い切れよ。
 スズメの学習能力
猛スピードで地下まで進むエスカレーター。それでも追い抜いていく乗客たち。いったい彼らには、どんな急用が待ち受けているんだろう。相変わらず居眠りをする乗客たち。滑舌良く商品の説明を始める物売り。アコーディオンを奏でるストリートミュージシャンならぬメトロミュージシャン。のどなか地下鉄の車内。のどか過ぎて、うっかり反対に向かってしまった。空港へ向かっていると思っていたのに、反対方向へ向かっていた。

「レチノイ・バクザール」に着いた頃には、日もとっぷりと暮れ始め、いよいよ寒さが増して来た。空港までのバスを必死で探す私。間違って電車を反対方向に乗ってしまった為、充分だった時間に余裕が無くなってしまったのだ。氷のようなバスの窓。外は暗く、今何処を走っているのかますます判らない状態だった。
赤の広場乗降口が開いた瞬間にしか垣間見ることが出来ない外の景色。バスが停まる都度、身を乗り出し確認する私。
ここが空港かな。降りようとすると、乗客のおねえさんが「まだよ」と制してくれた。空港に着くと、今度は「ここよ」と促してくれた。不案内な旅行者と知り、気に留めてくれてたんだろう。
「スバシーバ」親切なおねえさん。

空港係員「何処に行くの?」
私「東京、成田!」
空港係員「(笑いながら)それって、シェレメチボUだよ」
ここはシェレメチボT・・ごく最近どっかで経験したような。
これってデジャブー?!

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