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台湾・・台北(1) | Feb 2009 | |||||||||||||||
リーマンの休日 |
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2008年夏の米国サブプライムローンの焦げ付きを発端に始まった金融危機は、9月の米証券大手4位の「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻により加速を増し、あっと言う間に世界中に広がってしまった。日本ももちろん100年来と呼ばれる未曾有の危機に直面していた。 そして、2009年2月。未だ金融危機は収束の気配すら見えず、深刻の度合いは益々深まっていた。リーマンであるの私の勤め先でも、残業規制はもちろんのこと、給与カットに続いてついには休業の憂き目に・・。 ![]() とある平日の真昼間、近所の目を気にしながら自宅から自転車で出発するリーマンが一人。これから電車とバスを乗りついで地方空港までの長い道のりの始まりだ。 今回の旅行先は台北。たまたまネットで見つけた地方空港出発便¥19,800のキャンペーン品だ。通常だと成田空港までの往復交通費よりも安いのだからこれは行かないと。 地方空港に着くと、プロペラの付いた小さな全日空のYS11機(定員64名)が待っていた。地方空港は国際空港と比較すると発着便数が極端に少なく、そのほとんどは国内線だ。なのに、たまたまなのか私の乗り込んだYS11機の目の前には、台湾への直行便エバー航空の大きなA330機(定員252名)の姿があった。これから成田乗り継ぎで台北に着くのは深夜。なのに目の前のエバー航空なら夕方には着いてしまう。ほぼ同時刻に飛び立つ便なのに、そんな差が出てしまう。A330機を見上げながら後を付いて行くYS11機。 ![]() 成田空港は広い。搭乗ゲートに着く頃にはちょうど搭乗開始時間となっていた。ところが、ゲート付近には誰も居ない。チケットを確認しても、時間に間違いは無いし、記載されているゲート番号も間違い無い・・。 もしかして乗り遅れてしまった・・。その時ふとカウンターに張り付いている紙切れが目に入った。なんのことは無い。ゲートが変更になっていただけだった。でも、これで本当に時間が無くなってしまった。変更後のゲートまで行かなければならない。広い成田空港を走る。耳に響くのは係員の「お急ぎ下さい」の言葉だった。 ![]() 前回泊まった宿は駅近くでちょっと小汚いけれど、そこそこ快適に過ごせるところだった。その宿を求めて行ったり来たり。場所はうろ覚えで宿の名前すらは全く覚えていない。それがなかなか見つからない・・。 日付が変わった頃、やっと見つけた宿は「嘉栄大旅社」。今晩はちょっと奮発して、看板に書かれた狭い部屋(500元)よりランクアップし、一泊600元(=\1650)の広めの部屋に泊まろうっと。 |
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台北は今日も雨 |
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![]() 朝、目指すは「九分(きゅうふん)(注)」」だ。レトロな雰囲気の街並みが有名で、映画「非情城市」のロケ地(見たこと無いけど)にもなったそうだ。更には宮崎駿監督のジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルにもなったとも言われている地だ。 九分への定番のルートは、色々なパターンがあり、MRTの「忠考復興駅」からバスで行くのが一般的らしい(参考:台北から九イ分への行き方)のだが、これだとバスの乗車時間が一時間以上もかかり、長くなってしまう。毎朝の快適なお通じが今朝に限って無いもんで、リスク対策で長いバス乗車は遠慮したほうが無難だ。 ![]() 50分(43元)かけて基隆駅まで問題無く着いたのだが、そこから九分までのバス停が判らない。あちこちにバス停が有り、どこが九分まで行くのかが判らない。 降りしきる雨の中、言葉も判らないので筆談で聞きまくりなんとか無事にバス(九分まで42元)の乗客になれた。しかし、ここから経由の瑞芳駅までが40分、更に九分まで更に15分もかかるとは思わなかった。 (注)「分」は実際には、にんべん(イ)が付く字 |
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