韓国
韓国・・仁川 Feb 2009
 1ドル/1分の温泉
深夜のハノイを発ったアシアナ便が経由地の仁川に着いたのは朝の5時半。未だ夜が明けておらず、外は真っ暗だった。早速空港で30ドルを両替。それが40,000ウォンになって戻って来た。40,000ウォンってことは日本円で約3,000だから、いかにウォンの価値が下がってしまっているのが伺える。でも、これで目的地までは間に合うだろう。
実は、今回のハノイ行きでアシアナ便を利用したのは、トランジットとなる仁川で温泉に行きたかったからだ。『海洋深層水ヘスピア』。深海800mから汲み上げたミネラルたっぷりの湯質だそうだ。温泉で癒されるなんて、ハロン湾クルーズよりも楽しみだったりして。
もうお終い?の立て札空港発の無料バスがあるハズだが、未だ運行が始まらない時間だ。帰りはバスで送って貰うとして、行きだけはタクシーを使うしかない。
相場を知らないんでボラれるかもと心配し、何人かにあたってみた。さんざんハノイでボラれ続けたんで、神経質になっているのが自分でも判る。1人目は20,000ウォン、2人目も20,000ウォン、3人目は30,000ウォン・・。どう考えても高いのだが、これがここの相場になっているのかも知れない。それに寒い。4人目の言い値の20,000ウォンで手を打ち、そそくさとタクシーに乗り込んだ。
見た目にもやんちゃな風情の運転手。もちろん運転はそれ以上に荒い。客を乗せているのを忘れているんじゃあるまいな。当の昔に模範タクシーへの道は諦めてしまったようだ。

空港内の無料!シャワー走ることおよそ10分、なにやら運ちゃんの動きが怪しくなって来た。キョロキョロしながら何やらつぶやいている。どうやら、道を通り過ぎてしまったのかな。それとも・。真っ暗な道を脇道に入る車。その先も真っ暗だ。何処へ連れて行く気だろう。

やがて、静かに停まる車。そして「ここだよ・・」(こう聞こえた)。何度か海外旅行を経験した私だったが、さすがにこの時は正直焦った。異国の地のこんな真っ暗な場所で、私はいったい何をされるんだろう。目的はお金かそれとも・・絶体絶命の予感が。
すると英語も日本語も全く話せない運ちゃんが、必死になってジェスチャーを交えて教えてくれた。『ヘスピア』は閉鎖されていた。ここは間もなく壊され、跡地にはアパートが建つそうだ。

しばらく呆けたように佇む二人だったが、明るくなる前にはもう空港に逆戻りだ。帰りも20,000ウォン。これでピッタリ両替した分を全て使ってしまった。両替してからおよそ30分。1ドル/1分の計算だ。
機内泊と無駄なドライブでに疲れ切ってしまった。空港内で休憩場所を探していると、「シャワー室」が目に付いた。この際シャワーでも良いから浴びてくか。値段を聞いてビックリ、無料でした!!!

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