| 中国(1)・・廈門(アモイ) | May 2010 | ||||||||||||||
| 廈門ってどこにあるの |
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| 今シーズンの寒さは例年になく厳しく、寒がりなオジさんには過酷な季節になってしまった。 寒さが和らぎ、暖かさが増して来た3月には、単身生活が始まってからいつしか半年が経とうとしていた。 ようやく自炊生活にも慣れ、気持ちに余裕が出来た頃には、もう何処かへ行きたくなってしまった。 ![]() 今回の目的地は廈門(アモイ)。なのに全くチケットが取れない。 PEX航空券ならそれなりの金額でチケットは取れるのだが、オジさんが狙っているのは格安航空券だ。 チケットが取れない理由は、中国の海外旅行ブームにあった。 今や日本を凌いで世界第二となった経済大国中国では、庶民層からそこそこの裕福層が増え、更に日本の観光ビザの発給要件緩和も後押しとなり、こぞって日本へ観光客が押し寄せる状態が続いていた。 ![]() 「廈門って何処にあるの?」 「へっ、知らないの?台湾の近くよ」 「広東省だっけ?」 「違うわよ、もっと上の福建省よ福建省!」 廈門行きの機内では、隣からのどかな会話が聞こえて来た。 きっとツアー客なんだろう。ツアーだと、空港からの送迎から観光はもちろんのこと、宿泊までもが至れり尽くせりでお世話して貰える。判らないことがあれば、ガイドに聞けば日本語で教えてくれるハズだ。 廈門の場所など知らなくても何ら問題ない。 実は、オジさんも廈門の場所をよく知らなかった。結局格安チケットは取れず、某旅行社の募集型ツアーに参加することにしたのだ。それもゴールデンウィークも過ぎた5月半ばのことだった。どうやら、ツアー主催型旅行社が席を大量確保してしまった為に、益々チケット入手が厳しくなったようだ。 ツアーなら、移動は全てお任せなので廈門の場所など知らなくても何ら問題ないハズ。ついつい、事前の調査すら怠ってしまった。この手抜きが、後で後悔することになるとは思いもしなかった。 |
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| タダより怖いものは無い |
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空港でガイドの迎えを受け、バスに乗り込んだツアー客一行。機内で隣席となったオバさま二人連れも一緒で、総勢15人となった。ホテルのチェックイン後、バスが最初に向かったのは中山路だ。取り立てて特筆することの無いところだが、市内で最も賑わう繁華街をぶらつき、それなりに中国らしさを感じることが出来た。![]() 福建省と言えば、烏龍茶が有名だ。華僑博物館を見学した後に向かった先は、利き茶所だ。ツアー客を一室に案内し、お茶の試飲をサービスしてくれた。 鉄観音にプーアール茶。高級なお茶らしいのだが、残念ながらオジさんはお茶を飲む習慣も無く、聞いたことも無い名前だ。"猫に小判"か"豚に真珠"といったところだろうか。 親切なお茶のサービスもここまでだった。一通りのお茶の説明が終わると、口調が変わった「どれが美味しかったですか?」これはズバリ、「どれを買いますか?」の意味だ。美味しかったのなら買いましょうね、の論理だ。 オジさんはトイレが近い。お茶の利尿効果により、益々トイレが近くなってしまった。別に押し売りから逃げるわけではない。ホントにトイレに行きたくなったのだ。ついでにタバコも吸いたいし、外の空気も吸いたいし・・。気が付くと、もう利き茶大会はもう終わっていた。 |
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| お金が無い |
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その後立ち寄ったのは、ツアー定番の土産物屋だ。ツアーで最も無駄な時間はこのショッピングだ。設定された時間は40分。万引きGメンのようにさりげなくも鋭い店員の視線を受け続け、開放された頃にはグッタリとしてしまった。 夕食後ホテルに戻り、これで今日の日程は終了だ。ガイドの情報では、近くにコンビ二もスーパーも無いそうだが、そんなハズは無い。 ホテルの立地は、それなりに市内中心地だ。その辺にコンビニくらいあるハズだ。面子に拘る中国人。ガイドである立場上、知らないとは言えないんだろうか。 市街地はクラクション禁止、バイクの乗り入れ禁止だそうだ。中国では珍しく静かな夜の街を散策し、スグに見つけたのは大型スーパーだ。日用品から土産物、生きた魚や蛙までもが揃っている便利な店だ。早速冷えたビールとつまみ、デザートの南国フルーツをかごに入れ、喜び勇んでレジに向かった。 ![]() レジで出したのは1,000元札!。今回の廈門行きを決めた大きな理由は、引越しの荷物整理で2,000元もの大金を見つけたからだ。全く覚えていないのだが、たぶん以前に中国に行った際にでも両替しんたんだろう。 その有効活用先がもちろん中国だ。レート換算すると\25,000にもなり、なんとも優雅が旅行が楽しめる算段だ。 レジのオネェさんが、困った顔をしてしまった。なにせ言葉が通じないんで、困ってしまった理由が判らない。きっと高額紙幣すぎて扱いに困ってしまったんだろう。何か言ってるが皆目判らない。 すると、レジから100元札を取り出して見せた。でも全く意味が判らない。何を言いたいんだろう。 ん、よく見るとオネェさんの持っているお札には毛沢東主席のお顔が!!。オジさんの持っている紙幣には無い。更にじっくりと見ると・・中華民国って書いている。これって、中国元じゃなくて台湾ドルじゃないか。 これって大きな勘違い、今のいままで大金を持っていると信じきっていた。平謝りに、スーパーを後にした。 ホテルに戻り、フロントで慌てて両替を頼むと、「もう今日は時間が遅いんで明日ね」と冷たく言われてしまった。仕方が無い、今夜はビールを諦め、部屋のタダ茶でも飲んで寝ようっと。 |
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