中国・・上海(2) Feb 2007
 蟹を見つけた
紐で縛られた蟹
上海蟹、正式には「シナモズクガニ」と言うらしいのだが、ここは中国だけあって大閘蟹がふさわしいだろう。
紐に縛られた生きた蟹が登場し、テンションが上がってくる。握りこぶし程度の大きさにもかかわらず、200元(¥3,000)はかなり高いが、この際奮発することにした。
湯で揚げられた蟹
「九雌十雄」という言葉があるそうで、(新暦で)雌は10〜11月が産卵期でまるまると太り、雄は11〜12月が身体が大きくなりミソもたっぷりと入って美味だと言う。
蒸しあがると赤くなるのは甲殻類の特徴で、この色がまた食欲をくすぐる効果がある。
分解される蟹
蟹の雌雄の見分け方は、中央部分が尖っているのが雄で、丸くなっているのが雌らしいのだが、確認することも忘れ、ただ蟹を前にうっとりとするのは、またも怪しいおっさんがここに一人。
ソウルの焼肉屋さんのように、お姐さんが手早く脚とはさみを外して取り分けてくれた。謝々、お姐さん。
皿に並べられた蟹
ここは、上海成隆行蟹王府。やっと辿り着いたところは、養殖蟹を年間を通して提供してくれるなんとも頼もしいところだ。
恐らく、旬の天然物と比べると、味はいまいちで大きさもそこそこなんだろうが、まずは蟹を食べれたのでヨシとしよう。次は、旬の季節に来たいものだ。
 蟹も食ったし
東方明珠塔上海成隆行蟹王府は日本語の通じる店(その分料金はチト高め)で、予約していなくても食事が楽しめるところだ。相席させて頂いた円卓には、仕事をリタイアしたらしいご夫婦が高級紹興酒や見たこともない高級料理を楽しんでいた。見ず知らずの私に紹興酒や蟹チャーハンを振舞ってくれ、その優しさが身に染みた一夜となった。

お二人は桂林から一週間掛けてあちこちを巡りながら上海に来たそうだ。とある土産物屋で、何度店員に話しかけても、全く聞こえないフリをし、その態度は違う店員が対応するまで続き、結局その店員はこちらを向くことは決して無かったそうだ。奥さん曰く「家族の誰か、或るいは親戚か誰かが、戦争時に酷い目に遭ったんでしょうね・・。」
日本では戦争が風化しかけているが、中国では今でも学校教育の中で関東軍の所業を教え続けていると言う。島国日本では悪い思い事はすぐに忘れようとするが、大陸中国では孫子の代まで伝え続ける。中国への日本企業の進出により、日中交流がはが益々勢いついては居るのだが、彼らの心の奥底には、日本そのものを憎んでいるような気がしてならないのは、私だけだろうか。

食後、ショッピング店やレストランが1kmも続く南京東路の通りを散策し、外灘まで行くと今日も中国人は必死に決めポーズを作り、写真に納まろうとしていた。最も写真撮影に時間の掛かる国民性を垣間見て、なんとなく安心かもね。

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