中国・・北京(3) Nov 2003
 天安門広場と人力車
天安門と毛主席肖像北京に来て、もう一つ行きたかった場所は、天安門広場だ。中華人民共和国の設立は、この場で宣言されたものであり、今でも中国の象徴であり、市民の憩いの場となっている。
面積は44ヘクタールもあり、なんと100万人も収容できる広さを誇っている。これまた世界最大の広場と言うのも頷けるスケールの大きさだ。

ぷらぷらと広場付近を歩いていると、人力車のあんちゃんに声を掛けられた「何処に行くんだい?安くしとくよ」。
聞いてみると、王府井までは30元だと言っている。とりあえず、20元札をヒラヒラさせてみると、それでOKとの返事だ。

寒い中、人力車の後ろでのんびりと観光客に成りきる私。程なく、目的地の王府庁近くで降ろされた。
でも、この近くってのがなんとも怪しい。この手の方々が使うボッタクリの常套手段は、目的地には行かずに近くのひと気のない所で乗客を降ろすところだ。人の多いところ、ましてやホテルのまん前なんかで降ろしたら、トラブルがバレてそれ以降の仕事がしづらくなるからだろう。
案の定、あんちゃんは見た事もない料金表の書かれたカードを取り出して、300元を要求してきた。とてもじゃないが、払う気にはなれない。300元なんて吹っかけるにも程がある。「ここに書いてある」「そんな知らん、20元だ」「絶〜対、払え」「とんでもない」押し問答を繰り返す二人。
延々と時間が過ぎても、あんちゃんは手ごわく一向に譲らない。見かねた中国人が仲裁をし始めた。一人目の仲裁料金は200元、交渉決裂。二人目で100元、これまた交渉決裂。
怒らせちゃった本人それでも未だ払おうとしない私に、あんちゃんはブチ切れ寸前だ。そして、ついに私を小突いてきた。よろける私(大げさに)、転びそうになり(わざと)、一際大きな声で非難した(罵声)。すると、あんちゃんの顔色が一瞬変わった。そう、こんなことで外国人に怪我でもさせてしまったら、この国ではマズイだろう。公安が絶大な権力を握っているこの国では、トラブル自体が犯罪になるかも知れない。
家政婦ならぬ私は見ていた。あんちゃんが私に声を掛けてくる前、公安の車が近づくと逃げるようにしてその場を離れていったのを・・結局、支払ったのは50元。良い勉強になったかも。
 王府井は繁華街
王府井(北京随一の繁華街)をのんびりと散策していると、なんだか次から次へと観光客相手のチラシやら名刺が配られて来た。街角のティッシュ配りよりもかなり強引だ。物珍しさも手伝ってチラシを読み出すとに、その上に次から次へと重ねられるのだ。ちょっと歩くだけで束になる程の量を積み重ねられてしまった。
その中の一枚に思わず目が止まってしまった。観光案内らしきに書かれた文字は、万里の長城100元!これは安い。どうせ英語が判らないんだから、中国語のガイドで私には充分だろう。

横丁では、串焼き屋台が立ち並び、すじ肉1元、とり肉2元、さそり3元、タツノオトシゴ30元、さすがは中国食材は豊富だ。そぞろ歩きを続け、北京の最後の夜は過ぎて行くのでした。
 中国の文字を考察
空港使用税の券日本の漢字は本来中国から伝わった文字であり、中国が本家のハズ。しかし、この中国の漢字って非常に読みづらいし、判りづらいと感じているのは私だけだろうか。
日本の漢字にも略字なる正式とは言えないものの、生活に浸透している文字は確かにある。ここ中国では、その中国的略字いわゆる「簡体字」が正式の文字として使われている。これが、なんとも判りづらいのだ。日本の略字の場合は、その文字の元々の字が判っているので難儀しないが、中国のそれは、なんでもかんでも「簡文字」にしてしまっているので、その本来の文字を想像するのに日本語的漢字になれた身では辛い。

実は、現在、旧来の漢字である「繁体字」を使っているのは、中国でもなく日本でもなく、台湾なのだそうだ。
中国の漢字は、中国共産党による中華人民共和国成立後、その読み書きの煩雑さが文字を解さない人々が大量に発生している要因と考えて、大幅な文字改革を断行した経緯がある。予定では、二次計画として更なる文字改革も当初予定していたのだが、施行には至らず中途半端に終わってしまった。結果、本家の中国では、文字の紀元となった象形文字からは遠く離れてしまった文字が多数ある。
また、日本でも、第二次大戦後の教育過程の中で、「繁体字」をひらがなやカタカナで補いながら、旧字「繁体字」から日本的「簡体字」へ移行していった。
一方、台湾では、国民党が台湾に移り住んだのは、あくまでも仮住まいで、いずれは中国本土に戻るつもりだった。その為、教育課程でも文字改革はせずに、そのまま旧来の漢字「繁体字」をいじらずにそのまま使い続け、現在でも使い続けているのだという。
 携帯電話は高料金
今度の旅行の直前に、携帯電話を更新してしまいました。A社のグローバルパスポートなる機種です。
理由はリスク対策です。いつ何時、日本からの電話があるやも知れません。前々から年に何度か音信不通になり、女房や友人から指摘を受けていた経緯があったんです。それって当たり前ですけどね。
携帯の写真1携帯の写真2そんな時、国際コードや国別コードなしにいつもの携帯番号一発で海外に居ても受信出来るってのは助かります。まぁ、すぐに帰れって言われても帰れっこないですけどね・・
でも、驚いたのは電話料金です。他の国では未だ検証していないんで判りませんが、中国からだと、発信または受信した時点で課金されるんです。どういうことかと言うと、通常であれば相手が電話に出て初めて通話料金が課金されるんですが、今回は「プロロ・・」と鳴った瞬間に通話料金が課金されるんです。それを知ったのは散々使って帰国後だったりして・・
更に、ありがたいことに海外での利用時は着信払い・・

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