中国・・北京(2) Nov 2003
 寒いぞ万里の長城
ケーブルカーそして、ツアーの一行はいよいよ万里の長城へ。場所は、観光客向けに整備が最も充実している「八達嶺」だ。
月から見える唯一の人工建造物(実際に見たことないから本当かどうかわからない)と言われ、総延長は実に6000km(一説には7300km!)にも及ぶと言われている。英語でその名もズバリ「Great Wall」とは恐れ入った。
八達嶺万里の長城1まずはケーブルカーに乗り、頂上に登って行くのだが・・。
ガイドの説明で、長城までチケット往復70元なるケーブルカーに乗らないと、なかりハードな思いをするということだ。このケーブルカー、てっきりゴンドラかと思いきや、遊園地の世代前のジェットコースターみたいな乗り物で、カタンコトンと急な斜面を登って行くのでありました。

それにしても圧巻だ。噂に違わず、正に世界遺産!スケールの大きさが違う。さすがに冬場だけに、観光客は少ないが、山々の頂きに連なる長城が延々に続いている雄大な様は圧巻だ。

八達嶺万里の長城2超有名な観光スポットとは言っても、さすがに冬場の今はシーズンオフなんだろう。話に聞いた土産物屋のしつこい誘いなど皆無で、誰一人声を掛けてこなかった。
それにしても、寒い!長城の上に向かえば向かうほど風は強くなり、足元に残っている雪の量も増えてくる。真夏の炎天下でこの急な坂を登るのは確かに辛いだろうが、冬の寒風の中も厳しいぞ。
息切れ観光客城壁の上の石畳はただでさえ滑りやすいのに、雪が残っているので益々滑り易くなっている。また傾斜は急で、何箇所かは手すりにつかまらないと登るのは不可能なほどだ。
日頃の運動不足がそれに拍車を掛け、すぐに息が切れてしまう。周りを見渡しても、そこかしこで動けなくなった様子の観光客が喘いでいた。

万里の長城の名前の由来は、中国の距離の単位として使われる1里が約0.5km、それが5000kmを超える長城だから「万里の長城」。でも、なんかこれだと夢がないような・・やっぱり、永遠みたいなイメージの「万里」のほうが夢一杯って感じるなぁ。
長城が築かれ始めたのは紀元前7世紀も前で、秦の始皇帝の時代に匈奴からの侵略を恐れて城壁を作り、更に明の時代になって蒙古の襲来に備えて現在の姿まで完成したと伝えられている。
いかに、その時代の人々にとって北方民族が脅威であったかが今でも、この長城を通して伺える。

China(1) ← BACK | UP | NEXT→ China(3)


Copyright 1998 mizyuki All rights reserved.