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チュニジア(3)・・サハラ | Dec 1999 | ||||||||||||||
サハラで食事 ミントティーに酔う |
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ついにサハラまでやって来てしまった。しかし、まだまだここはサハラの入り口に過ぎない。広いサハラの地は実にアフリカ大陸の4分の1を占めるという。そんな広大な砂漠にとってはただ単に入り口、海で例えれば波打ち際で戯れているに過ぎないだろう・・。
![]() ラクダの背中は乗り心地が悪い。ゆったりゆったりと歩いているのだが、振動が激しくてつかまっているのが精一杯だ。ちょとでも油断すると振り落とされそうになる。優雅に散歩なんて出来そうにもない。 やっと余裕が出来て後ろを振り返ると、まだ見えると思っていたベドウィンの住居はとうの昔に見えなくなっていた。その方角さえもわからない。 どの位歩いたろう、日が傾きかけたころガイドが「さあ、ここで休もう」と言い出した。どうやらここが今夜の寝床になるようだ。 食事の準備のため、潅木の枯れ枝を探すガイドと私。しばらく探した後、今度は食材の調理に取り掛かった ![]() タバコを吸うのも久しぶりのような気がする。愛煙家の私に日中の禁煙は、禁酒禁食よりもずっとこたえる。 出来上がったのは鳥肉入りのクスクス、麦を蒸してトマトケチャップ風味にしたものだ。この出来上がったばかりのクスクスをガイドと二人で手掴みで食べる。手に砂が付いていようが鍋に砂が入ろうが気にならない。 ここでは砂が当たり前だ。その一粒一粒をつまみ上げることの出来ない細かさは、砂というよりもむしろパウダーとしか言いようがない。手に乗せるとさらさらと音もなく滑り落ちていく。 ![]() まもなく西の空に日が沈み始め、サハラの大地は静かにその姿を茜色に染めはじめた。 ラクダも忘れられていなかった。前足を縛られ歩きづらくされたはずなのに、もう何処かに行ってしまっていた。ガイドはラクダの行き先がわかるのかすぐに見つけだし、連れ戻してきた。
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サハラで就寝 星空に抱かれて |
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食事も終わり、すっかりと日が暮れて辺りが真っ暗になってしまった。毛布を砂の上に敷き詰めてもう今日は就寝だ。満点の星空を見上げながら眠りにつこうとすると、流れ星が大地に吸い込まれくように降って行く。
こんな星空を見るのは初めてだ。田舎暮らしなことは確かなのだが、ここまでの星空はかつて見たことがない。満点の星空のもと、サハラの大地に抱かれて心地良い眠りにつく・・。
死海で野宿、南アでテントとどちらも寒かった。いいかげん学習能力がついてもいいはずの年齢になっているはずなのだが、全く頭の中は進歩していないようだ。おまけに頭まで短くして・・(涙)。 ガイドはどうだろう?!隣で寝ているガイドも寒さで震えている。地元の人でさえ寒いのだから、誰だって寒いに決まっている。ましてや私は10月から5月まで、電気毛布にお世話になっているほどの寒がりじゃないか。凍死するんじゃないのか?!
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