エジプト
エジプト(2)・・ギザ Nov 2004
 ビラミッツでお登リさん
バビブベボは有るがパピプペポは無い。
クフ王のピラミットここエジプトはもちろん、中東、北アフリカ地域では、英語表現での訛りがある。極端なのが「P」が「B」になる発音だ。ピラミッツはビラミッツとなり、ペンはベンになってしまう。他には、「R」が「ル」としっかりと発音され、慣れてしまえば、日本人の苦手な「R」と「L」の違いが克服?!出来てしまう。ちなみに、ビラミットはあちこちに一杯有るんで常にビラミッツと複数形での表現となっている。

突然広がるピラミッドの姿。ギザの街並みを抜けると、突然広がる光景は、かの有名なクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド、そして人面獣身のスフィンクスと、世界遺産の書籍類には必ずといって良い程に巻頭を飾っているこれら遺跡を目の当たりにすることが出来る。
遺跡を見る観光客さすがは世界屈指の観光地だけあって、観光客でごったがえしていた。写真、ビデオと撮影会さながらに行き交う人々、感慨深げに遺跡観察を行う人、それを目当てに土産物を商う人とそれぞれの思惑が交差する。

ここでは、ラクダに乗っての「お登りさん観光」をしてしまった。リッチな学生と一緒にガイドに連れて来られたのは、ピラミッド周辺をラクダ又は馬で廻るコースの出発地だった。ざっと廻るだけでもゆうに14kの距離が有るとの一言で、あっさりとラクダの背に揺られての観光とあいなった。代金はズバリ言い値35$なり!まぁ、恐らくはラクダ引きの親父からガイドへのバックマージンってやつを含めた料金なんだろうけど。
それにしても、このラクダ引きの親父の態度が気に食わない。ペチペチと身体、頭、顔を叩いてくるのがどうも気に食わない。いい金づるが飛び込んで来たのがよっぽど嬉しいんだろうか。
やってもうた。どうしても、金を巻き上げようとする魂胆にしか見えないこの親父に喝を入れてしまった(カンニングの竹山か、私は)。エジプトに来てからというもの、怒ってばっかりな気がする。いつものようにお金を極端に使わない旅のスタイルから、お金をふんだんに使うスタイルに移行したのが原因だろうか。いやいや、朝から楽しみにしていたホットシャワーから冷水シャワーを浴びる羽目になったからなんです。

ヒゲの無いスフィンクス私の怒りを鎮めようと、このペチペチは親愛の印で、エジプトではごく自然な行為だといって必死になだめようとする親父。
それでも憤りを抑えられない私に向かって、「ゴメン、戻ってきたら一緒にハシシ喫おうぜ、天国へ行っちゃよ」ってお前なぁ・・

気の毒なまでに間の抜けた表情にしか見えないのがスフィンクス。顔を削られ、ご自慢の顎ヒゲまで取られてしまい、なんとも哀れな姿になってしまっている。やっぱり、顎ヒゲがあったほうが威厳が備わっているんじゃないだろうか。持って行った顎ヒゲ返せよイギリス。

ピラミットを背景におのぼりさんクフ王のピラミッドの中に入ってみると、狭い階段を腰を屈めながら歩くのは辛く、更に中は暑かった。特に玄室内はかなり暑く、とても長居出来る状態ではなかった。いくらエジプトいえども今は冬。日中は確かに半袖になっても良い程の気候にはなるが、朝晩などは、セーターを着込まなければ寒いくらいだ。冬場でさえ蒸し暑いこの中は、夏場ではどのくらいの暑さになるんだろう。恐らくは、サウナ状態になってしまうんだろう。ここに自販機が設置されれば即売り切れ間違い無しだ。

それにしてもホントにピラミッドが多い。過酷なまでにも広がり続ける砂漠の中、パノラマに広がる荒野にピラミッドが点在しており、ここに居ると偉大な光景のハズがごく自然に感じてしまうほどだ。

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