児童見守りスタート

一関・千厩老人ク腕章着け100人参加
一関市千厩町の市老人クラブ連合会千厩支部老人クラブ(金野肇支部長)の安心・安全若手委員会は二十一日、児童の下校時に合わせた通学路の見守り活動をスタートさせた。子どもが犠牲になる犯罪が全国的に多発する中、子どもたちの安全を守ろうと企画。お年寄りのパワーが地域防犯に一役買いそうだ。約百人が参加。二十七単位クラブ内の同委員会員を中心に、それぞれの地区で五小学校の下校時間に通学路に立った。会員たちは「子ども見守り係」と書かれた腕章を身に着け、児童らに「知らない人に付いて行かないで」「車に気を付けて」などと声を掛けていた。同委員会は、同クラブの福祉友愛部会員を中心に六月に設立。毎月第三金曜日を統一日とし、全単位クラブ一斉に見守り活動を実施するほか、各単位クラブが独自に取り組みを進める。同支部は昨年十二月から、会員がそれぞれの自宅周辺で下校時の児童を見守る活動を行っていた。同委員会の加藤健一副会長は「子どもたちの安全のため、お年寄りの力を合わせて頑張りたい。継続していくことが大切」と気を引き締めていた。
千厩小の児童の下校を見守る安心・安全若手委員会の会員

(平成18年7月22日付「岩手日報」朝刊掲載)