「かわいい孫」守りたい
一関市老人クラブ千厩支部
下校時見回り決める

一関市千厩町の市老人クラブ連合会千厩支部(金野肇支部長、単位クラブ)は、子どもが犠牲となる犯罪を防止するため、小学校の下校時間帯に合わせた地域の見回り活動に乗り出す。12日開かれた同支部の代議員会で決定した。これまでは会員が自宅周辺で見守っていたが、今後は通学路を見回り、子どもに声を掛けたり付き添ったりする。同連合会内では初めての取り組みで、地域防犯に一役買いそうだ。同町の老人福祉センターで開かれた代議員会に約70人が出席。6月ごろから、各単位クラブから選出する福祉友愛部会員をリーダーに、会員がそれぞれの地域の通学路を見回ることを決めた。同支部は昨年12月から、会員がそれぞれの自宅周辺で下校時の児童を見守る活動を開始。県内では雫石町や陸前高田市などの老人クラブが防犯パトロールや下校時の見守り運動を行っている。金野支部長は「かわいい子どもたちが被害に遭わないよう、徹底して見回っていきたい」と意欲を示している。

(平成18年5月11日付「岩手日報」新聞社提供)