「地域の子見守り隊」

町内会、老人クが結成
釜石市・大渡長栄会老人クラブ)



釜石市の大渡町内会(荻野哲郎会長)と老人クラブ大渡長栄会(鈴木昭平会長)は、地域の子どもたちの安全確保を目的とした「見守り隊」を結成した。
 
同町内の釜石小(樋口賢一校長、児童212人)と連携し、住みよい安全な地域づくりに取り組む。
 
16日には、荻野会長、鈴木会長ら四人が同校を訪問。樋口校長らに結成を報告し、見守り隊の目印となるそろいのジャンパーのお披露目をした。

 
 ジャンパーは同町内会のイメージカラーの赤色で、背中には夜光反射材で大渡町内会と記し、50着作製。下校時間に合わせて、ジャンパーを着用したメンバーが通学路など町内を散歩したり、商店街などに立って、不審者や事故などから児童を守る。

 
 荻野会長は「全国的に罪のない子どもたちが巻き込まれる事件や事故が多い。町内にある学校のために、地域住民も協力したい」と意気込みを語る。

 
 同校ではこれまで、防犯対策としてPTA会員らにたすきを配り、街頭に立つなどしていたが、共働きの保護者か多く、継続した取り組みか難しかった。
 
 樋口校長は「学校やPTAの活動だけでは限界があり、地域の人から常に見守ってもらえるのは心強い」と感謝していた。


(平成18年6月18日付朝刊「岩手日報」掲載)