感謝してます安全通学

北上の黒沢尻北小
見守り老人クと交流
 北上市の黒沢尻北小(奥山則男校長、児童八百二十六人)の一年生百四十九人は四日、下校時間の見守りを行っている市老人クラブ連合会黒沢尻北支部(菊池悦郎会長)と交流した。
 普段世話になっているお年寄りに感謝の気持ちを表すとともに、顔合わせの機会をつくろうと初めて実施。通学路を一緒に歩いたり、給食を食べながら、安全について理解を深めた。
 交流は生活科の授業の
一環として行われ、同支部のメンバー十五人と、市のスクールガードリーダーで警察OBの及川克郎さんが参加した。
 及川さんが登下校時の注意点を説明した後、児童と一緒に通学路を歩きながら、道路の渡り方や危険個所を確認した。

 メンバーは「左石をしっかり確認して」「バラバラに歩かないように」「きょう言われたことをしっかり守って、安全に気を付けてほしい」など
と指導。
 吉田みどりさんと木内新君は「しっかりと手を挙げて道路を横断する」と誓った。 赤坂日和さんは「おばあちゃんと話して楽しかった。顔を覚えたので、見かけたらあいさつしたい」と話していた。
 通学路での指導の後は、児童と給食を食べて交流を深めた。同市上野町一丁目の岩部京子さん(78)は「きょうの授業をきっかけに、今までよりも元気よく声を掛けてくれればうれしい」と期待してい
た。
 同支部は昨年十二月から、児童の下校時間に合わせて街頭指導を実施。学区内六行政区で、各2〜4人の班をつくり、毎日交代で児童を見守っている。
危険個所確認、一緒に給食も信頼ますます
給食を食べながらお年寄りと交流する児童

(平成18年7月5日付「岩手日報」朝刊掲載)