通学時僕らの味方
学校安全ボランティア4団体に「お願い」

 北上市の黒沢尻東小(千田文子校長、児童611人)は2日、同校で学校安全ボランティア任命式を行った。日ごろ児童を見守っている地域の人たちと顔を合わせ、あらためて協力を要請するのが目的。児童が4団体に任命書を手渡した。北上ワンワンパトロール隊との交流も行われ、かわいらしい犬たちと触れ合った。
 
 任命式には全校児童と、見守り活動を行っている同パトロール隊、黒沢尻二十七区老人クラブ十四区日高見会老人クラブ、父母らで組織する黒東小Beレスキュー隊の代表らが出席した。
 児童を代表して吉田恭成君(六年)が「皆さんのおかげで安心して通学できている。僕たちも気を付けて通学するので、これからもお願いします」とあいさつ。各団体に任命書を手渡した。
 式の後は、同パトロール隊の犬と遊んだり、警察犬の足跡追及デモンストレーションを見学するなどして交流を深めた。
 土橋祐輝君(二年)は「犬がかわいかった。ボランティアの人の顔も覚えたので、見かけたらあいさつしたい」と笑顔を広げていた。
 千田校長は「地域に守られていることに感謝の気持ちを持ってほしいと企画した。任命式をきっかけに、地域の人たちとよりよい交流ができるようになれば」と期待していた。
 同校ではこのほか、PTAが中心となり、学区内のほぼすべての世帯や事業所に見守りをお願いする「子ども110番ストリート事業」を展開。防犯や交通安全の取り組みが盛んに行われている。


(平成18年5月3日付「岩手日報」新聞社提供)