農家への宣伝活動展開中!(各町村で「かんがい排水事業」の説明始まる)

農家の出足は鈍い(3.6増田町ふれあいプラザで)

事業側の幹部

笹山登生氏(「雄物川筋土地改良区」理事長):右端

石山米男増田町町長:中央

 

各会場で当会が配布しているビラ

宣伝ビラ1号

  (→)

同意書に判をついたらお終い
熊本県川辺川の農業排水事業で、 の農家が水はいらないと訴えたが、
裁判で負けた。むかしジイサマ達がついた判のため。


負担金はどんどんふえる
皆瀬ダムの時も、工事が進むにつれて負担金はふえていった。
川下の大雄村のため、専用水路ができるというが、水路の終わりから大
雄村の入口まで6キロもある。一番北の田村までは12キロもある。本当
に水は届くだろうか。一番上流の腕越(十文字)や在城(増田)でも、水
が足りないときがある。なぜか。
いまの水路の構造は、地域の管理がよくないと、どこでも何時でも足り
なくなる。下手をすると、次々に工事の注文だけふえる。今の計画は、水
路全体の一部だけ、個々の補修費も見積っていない。


金は払うより農家がもらうことだ
おととしも夏は天気つづきだった。ある人は、排水路からポンプで水を
汲み上げた。その手間賃を請求したい。これだって水対策だ。ポンプを使
う人には、電気代だけでなく機械代、手間賃も払え。そのほうが不景気対
策にもなる。農家の米代金を減らし、土方も使わない。土木機械にばかり
金を払うから景気はよくならない。


わき水をつくろう
むかしは、このあたりは何処も「湧き水の里」だった。それを壊したの
が農業土木事業だった。サイダー会社もつぶれた。
湧き水は、水の不足する夏ばに、2ケ月前の水を田んぼへ注いだ。昔の
人は、自然をうまく利用していた。冬の水不足もなかった。
休耕田に水をため、農家に損料を支払う。そのほうが金の無駄もない。
自然もいまより豊かになる。ホタルも戻ってくる。


いまの水路計画は日本を駄目にする
この工事代金の95%以上は誰が払うのでしょう。所得税、消費税、法
人税、みな貴方の子供と、その孫たちの稼ぐお金。政権自民党でさえも、
いままでの「財政出動」から「構造改革」への転換を唱えています(3月
の自民党大会運動方針)。
大量消費の20世紀型から、資源重視の21世紀型にかえなければ、農
家も国民も明日の希望はないのです 。まず「判コ」はストップ!

         (成瀬の水とダムを考える会 42・2311)

宣伝ビラ2号

   (→)

ハンコ押すのはよーく考えた方がいいのでは…
「こんなに減反でも、まだ水いるんだべが?」

成瀬川、皆瀬川流域の1万haに今の倍近くも水を引っぱってこようという、「国営
平鹿平野土地改良事業計画」の説明が行われようとしています。多くの農家は「もう
水は足りている」と言っても、「もっともっと水は必要だ」と言います。そして農家
の負担も10aあたり1000円にも満たない負担ですむと言っています。本当でし
ょうか?


熊本では受益者である農民が農水省を訴えて裁判。なぜ?
九州・熊本の川辺川流域でも「かんがい事業」が計画されています。
農水省は、このダムから水を引いて、約3000ヘクタールにも及ぶ広大な地域で
かんがい事業を行おうとしています。「国営川辺川土地改良事業」と麗々しく名づ
けられたこの事業は、ダム建設の重要な目的のひとつに数えられています。
この事業の対象農家は約4000戸。ところが、862人もの農民たちが、これ
に異議を唱えて裁判を起こしました。「こんな無駄な事業はいらない」と。
さらに1245人の農民が補助参加者としてこの裁判に加わりました。

(ダムの水を農地に、という発想は昭和40年頃のものである。その後日本の農業情
勢は年々悪化してきた。減反につぐ減反。輸入自由化による農産物の価格低下。農
業は将来の夢を失い、若い人は次々に農業を離れていく。にもかかわらず進められ
る機械化や構造改善事業は、農家の経営を圧迫し続ける。他方、本当に水の必要な
地域では、すでにこの間に用水の手当が完了していた。「金を払ってまで水はいら
ない」。これが農家の本音である。)

最近、漁師も「金なんかいらないから、きれいな川を残してほしい」と漁業補償
契約を拒否しました。結局、ダムの本体工事にかかれないでいます。


負担は孫子の代に
この事業の3分の2は国からの補助金です。さらに県や町の補助で大部分を占めます。
農民の負担はわずかのようにみえます(でも、これは「国営」分だけの話。続く事業の負
担は明らかにされていません)。しかし、国も県も町も借金にあえいでいます。
日本の借金は640兆円、一家庭あたりに換算すると1450万円です)。その「日本国」
の信用ががた落ちして(不況だけじゃなく政治不信も)株の値段もどこまで下がるのか分か
らないくらいです。この借金を返していくためには消費税を20,30%にしなければなら
ないと言われています。
農家も大変ですが、こんな国が真っ先に「かまきゃしそう」です。結局どちらに転んでも
負担は私たちの子供、孫の代に回されることになるのではないでしょうか?


3分の1の農家が 「オラ、やらね!」と言えばいいのです
熊本の農民は「こんな無駄な事業はいらない」といって裁判を起こしたけれども、この教訓に学んで後に禍を残
さないようにしたいものです。それは簡単です。3分の1以上の農家が「オラ、かだらね!」と言えばいいので
す。世間に気兼ねしないで本音を言えばいいのです。御家族とよ−く相談してみてはいかがでしょうか。

 2001年3月       成瀬の水とダムを考える会(連絡先: 42−2311)

宣伝ビラ3号

   (→)

はんこ押したら
知らネ借金三百万円 借りた人自殺
きのう聞いた話 妻が泣いている


あなたがハンコ押さなくても
あなたに罰金は来ません
あなた一人だけなんてウソ
お隣もそう言われましたよ
もし
20年後に押しても差別はありません

やすい話にはウラがある
ゆっくり3年考えましょう
残りの何百億円は 息子と孫が払う
消費税は3倍になり
福祉と医者代は赤ランプ

すぐ押さないで
専業農家を助けてください
秋田の農業を育ててください
金はあなたがもらうべきなのです

          くるま屋、保証人、クレジット、判コは色いろ
          他県では親戚やお役所の誘いやオドシもあったとか
          ハンコを付くのは こわいことだということ
          私の話がウソか本当か 3年待ってください

    (成瀬の水とダムを考える会 42・2311)

宣伝ビラ4号

   (→)

「こんなに減反でも、まだ水いるんだべが?」

成瀬川、皆瀬川流域の1万haに今の倍近くも水を引っぱってこようという、「国営
平鹿平野土地改良事業計画」の説明が行われようとしています。多くの農家は「もう
水は足りている」と言っても、「もっともっと水は必要だ」と。そして農家の負担も
10aあたり1000円にも満たない負担(年間)ですむと言っています。本当でしょうか?

最初はわずかといってもどんどん負担が増えていくのが過去の例。

     Aさんの去年の水利費は約12,000円(10a あたり年間)でした。
     新事業が1000円で済むはずがない、のです。

加えて、国の借金返済には消費税30%か?
そんな負担を孫子に残してえなだが?

          日本の借金は640兆円、一家庭あたりに換算すると1450万円です。
          あなたのうちで1450万円もの借金があったら、それでも水普請をしますか?
          少子高齢化社会、結局その負担を返していくのは皆さんの子どもや孫たちです。

熊本の農民が農水省を訴えて裁判。なぜ?

      農水省のむちゃくちゃなごりおし「かんがい事業」推進に農民は怒りました。
      でも、うっかり判子を押したために、裁判所は「百姓の負け!」だとさ。

漁師も「金なんかいらないから、きれいな川を残してほしい」

          日本一の球磨川のアユがダムで年々痩せていく・・・。
          漁業補償契約を拒否しました。結局、ダムの本体工事にかかれないでいます。
          
山、川、田んぼ。
コンクリートで固めれば、ザッコも、ノリも、そして米もだめになる!

      有明海の漁師たちは目覚め始めた。「ダムや堰を造るたびに魚が獲れなくなった」
      なぜ? 生きた森の栄養が届かなくなるためだと考えられています。
      海の次にダメになるのは田んぼか?その証拠に生き物がとんといなくなりました。
      あの「びっき」(蛙)さえも消えつつあるのです。

+− 3分の1の農家が −−−−−−−−−−−−−−−−−+
+−−−−−−−−「オラ、やらね!」と言えばいいのです −−+


この事業には3分の2以上の農家の同意が必要です。
だから3分の1の農家が「オラ、かだらね!」と言えばいいのです。
負担をできるだけ少なくするのか、負担を孫子の代に先送りするのか。
御家族とよ−く相談してみてはいかがでしょうか。

同意しなくても今までの水は自由に使えます。未来のために水は大切に使いましょう!

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学習講演会(21世紀の田園を創造しましょう。一緒に学びませんか!)
『21世紀の農村環境、田園風景を展望する・・・消えゆく昆虫たちの目線から』

    講師:昆野安彦・東北大学農学部助教授(元東北農業試験場=大曲=研究員)
    とき:4月8日(日曜日)午後1時30分
    ところ:十文字総合文化センター・講座室

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      2001年3月      成瀬の水とダムを考える会(連絡先: 42−2311)

 

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