イスラエル
イスラエル(4)・・死海
Dec 1995
 おじさんも大はしゃぎ
はしゃぐおじさん


死海の湖上では、どんなカナヅチでも絶対に浮。塩分濃度が非常に高いこの湖では、泳がなくても身体が浮くので楽しくてしょうがない。あっちでもこっちでも歓声の輪が広がる。イスラエルとヨルダンを隔てるこの湖は楽しい保養地。

但し、間違っても塩水を飲まないこと。ほんのちょっとだけ舐めてみたが、その刺激は言葉では表せないほど強烈だ。



 

 泥でエステ
泥エステ


ここで取れる泥はミネラル等を大量に含み、美容に良いとのこと。泥を身体中に塗りたくるだけで良いので、大変な人気だ。

私もついついつられて、ちょっとだけ泥を塗ってエステ気分を味わった。 
 

 ここも安全
リゾート地の風景


こんなところでも、兵士(警官か)の姿がある。テロ防止だろうか。

何世紀にも渡りやっと祖国に帰りついたシオニズム国家イスラエルのユダヤの民、と同時に突然祖国を追われたイスラムのパレスチナの民、その対立の構図を築いてしまったクリスチャンの欧米の民。実は、三者の信ずる唯一神は同一神なのだ。

その三者が今日も反目を続けている。

 

 突然の不幸

ここでトラブルが発生した。リゾート地なので安心してしまい、ホテルを確認しなかった。それが災いし、エン・ポゲックのホテルは満杯、更に近くにはホテルらしきものが見あたらない。
途方にくれ死海のほとりに立つと、12月末の冬の夜なのに心地よい風が湖から吹いてくる。ここは日本と違い、冬でも暖かいようだ。気楽に死海の岸辺に野宿を決め込んだ。

とんでもない勘違いだった。中東でも冬は冬、寒い。夜が深まれば冷たい風が吹き始め、ますます寒くなって来た。あわてて岸辺から風の弱い場所へ移動した。
バックパックから衣類を全て出し、重ね着してもまだ寒い。ついにはガイドブックやら何やらでたき火をし暖を取ったが、結局一睡も出来なかった。

 もうやけくそ

一睡も出来ずに迎えた朝、またもトラブルが発生。今日は安息日、公共機関が完全にストップする日だ。このままここにいても、また寒い夜を迎える可能性が大きい。が、バスもタクシーもなく移動する手段がない。

にこやかにヒッチハイクする姿がそこにあった。初めての体験、どうすればいいんだろう。いったい車は止まってくれるんだろうか。ひきつった笑顔で車を待つしかない。
どの位立っていたんだろう、10分も立っていなかったはずだ。あっと言う間に4WDをゲット。 


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