このページはグランビア通信に書かれた
スペインよもやま話を集めています。


   

   --♪--♪--♪ スペインよもやま話 bQ2 ♪--♪--♪-- 

         -- グラナダ GRANADA --

 グラナダの街の話です。スペインへ行った時、必ず立ち寄るのがこの街
 です。アンダルシアの中ではセビリア、マラガに継ぐ第3番目の都市で、
 秋田市と同じぐらいの規模でしょうか。アルハンブラ宮殿があることで
 世界的に有名です。ですから年中、観光客が絶える事がありません。

 アルハンブラ宮殿は7世紀〜15世紀までスペインを支配していた
 アラブ人がよって建てられ、歴代の王達が贅沢の粋を集めて作った
 城です。アラビア語で「赤い城」を意味するアルハンブラは当時の
 アラブ人の文化のレベルを静かに物語っています。
 (アルハンブラについてはまた別の機会に詳しく)

 他に見所といえば、イザベル女王の墓のあるカテドラル(大きな教会)
 があります。すぐ隣にはメルカード(市場)があったり、アラブ人街も
 近く、グラナダはヨーロッパではないような感じさえします。

 グラナダ(ザクロの意)は、アンダルシアの都市の中では物価が
 安く、お土産など買うにはもってこいの場所です。「セビリアと
 比べると20%は安い」とグラナダのお土産屋さんは口をそろえて
 言いますが、あながち嘘ではありませんでした。

 お土産品としては、グラナダ焼(白地に鮮やかなブルーの絵柄)
 タラセア(アラブの幾何学文様の寄木細工)などが有名です。
 実はこのタラセアの職人に「エミリオ」という60歳の町内会の
 会長みたいな人がいて、10年来の友達なんですが土産店も
 をやっています。

 その店はアルハンブラの正門に通じるゴメレス坂の上の方にあり
 近くで「エミリオの店は?」と聞けば教えてくれます。そして
 「アキタ ノ カネコ!」と言えば10%は安くなります。(多分)
 ここは買った物を実費で日本まで送ってくれます。日本語も片言は
 通じますので安心です。

 グラナダの話はまだまだ続きます。……
                   Adios!amigos amigas.         
        

   


アルハンブラ宮殿内部
 


--♪--♪--♪ スペインよもやま話 bQ3 ♪--♪--♪-- 

       -- 酔っ払い BORRACHO(ボラッチョ) --

 私の知り合いにグラナダに住んで20年の秋田出身の男性がいます。
 その彼から聞いた本当の話です。彼は日本人旅行者のガイドを生業
 としていて、話というのはガイド仲間の1人でバルセロナに住んでいる
 人におこった出来事です。

 ある晩、仲間4人が集まって恒例の麻雀になり、終わったのは夜の
 2時でした。その内の1人が郊外の自宅に帰ろうとバルセロナ市内を
 大急ぎで車を走らせていたら、なんとパトカーに捕まってしまったんですね。
 
 スピードは120キロぐらい出てて、おまけにビールをけっこう飲んでいた
 ので、「こりゃ アウトだ!」と観念したそうです。「すみません!飲んで
 ました!」と謝ると、警官はそんな事じゃなくて何故スピードを出していた
 のかを尋ねてきました。

 「実は麻雀やって遅くなってしまい、奥さんに怒られるので、1分でも
 早く家に着きたかった。」と正直に言ったところ、警官は笑って
 「そんな事ですか? じゃ、早く帰りたいんならスピード出さないように。
 また捕まるよ!何か犯罪を犯して逃げてると思われるからね…。
 スピード出さないように、気をつけて!」と、無罪放免になりました。

 ビックリですよね!なんと心の広い(?)おまわりさんと感心しました。
 が、実はスペインでは飲酒運転には甘いんですね。食事には必ずと
 言っていいほどワインやビールがつきもので、みんな日中でも飲んで
 います。だから日本のように飲酒運転をいちいち捕まえていたら、
 大変な事になってちょっと不可能なんですね。

 じゃあ酔っ払って事故を起こしたらどうなるか?それは重罪になります。
 
 また日本では歩行者優先で、大体車の方の過失になりますが、スペイン
 では逆。車が優先で歩行者の方が車に気をつけないといけないのです。
 だから、道路をわたる時など歩行者は細心の注意を払います。

 酔っ払い(ボラッチョ)に関してもスペインと日本とではかなり違います。
 日本はボラッチョにとても寛大ですが、スペインは許しません。
 酔っ払って人に迷惑かけたり、からんだりする人は極端に嫌われ、
 店からは追い出されるし、周りからも人格者じゃないと判断されしまい
 相手にされません。スペインのバルで何度かそういう場面を見たことが
 あるので、皆さん、気をつけましょう!?

 ともあれ、友人の話を聞いてからは「絶対老後はスペインに住むぞー!
 人情的な警官のいる(酔払い運転に甘い?)スペインだぞー!」 と
 心に誓ったのでした。それではまた。    
                      Adios!amigos amigas.

                
   
 




バルではこんな風にすぐ友達が出来る




二回目あったらもう友人、ドン ペドロと、この後彼から
ワインを一杯ご馳走になりました。
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