このページはグランビア通信に書かれた スペインよもやま話を集めています。 |
♪♪♪♪ スペインよもやま話 bP ♪♪♪♪♪♪ 今回は1回目ということで、どうして私がスペインレストランを開く事になった というか、そもそも何でまたスペインなのかということをチラッとお話したいと 思います。…… 思い起こせば30数年前高校2年の頃、 世の中はビートルズ一色でした 皆からは少し変わってると思われていたようですが、フラメンコ音楽が好きで よく聞いていました。小遣いためてやっと買ったFMラジオから聞いた パコ デ ルシアが忘れられなく深みにはまってしまいました。現地で本場のフラメンコを 見たい!という念にかられ悶々としておりました。機会あって26歳の時はじめて スペインの地を訪れ、強烈なカルチャーショックを受けました。音楽、生活、習慣 ことさら料理には感動しました。その思いがグランビアを開店するエネルギーに なった訳です。人生を決めるきっかけって何処に転がってるかわかりませんね 簡単ですが また 何かの機会に詳しく・・・・・・・。 |
何故か私はフラメンコに虜にされた |
♪♪♪♪ スペインよもやま話 bQ ♪♪♪♪♪♪ さて、前回はスペインに係わったきっかけについてでしたが 今回は、来週からのおすすめ料理のムール貝料理と関連してバルの話を少し BAR(バルと発音します)は喫茶店と居酒屋と軽食屋と何でもありの便利な店で す。バルの一日を紹介します 朝(7時半頃)は出勤前の会社員などがチューロスと ミルクコーヒーで賑わい 11時頃おやつを食べたりコーヒー飲んだり、午後2時頃 には昼食を兼ねながらビール・ワインを飲む人でいっぱい(ちなみに昼休みは最低 でも2時間とります) 夕方6時ごろから帰宅前のタパス(つまみ)で一杯! 後は深夜2時迄客が入れ替わり立ち代り・・・・・ バルの1日です。 つまり スペインでは 何時でも飲んだり食べたりするところBarが開いていると いう事になります。スペイン旅行の際には着いたら まずBarに直行がいいかも。 で 来週からのムール貝料理はバルの定番メニューです、 白ワインと一緒に食べれば居ながらにしてスペインの気分を味わう事が出来ます。 ※ スペインに何度も行っているのですが スペイン人はいつ働いているのだろう と いう疑問はいまだに解決していません。おもしろい国です・・・・・・ |
はじめていった店なのにすぐに意気投合一緒にサルー! バルには生ハムがつきもの。 |
♪♪♪♪ スペインよもやま話 bR ♪♪♪♪♪♪ 前回はスペインのバルの話でした。1日に5回も食べる習慣があるのです から皆太っているのもうなずけます。 さて 今回は「スペイン人はおせっかい!? 親切!?」という話題です。 知らない土地を旅していると道を聞いたり、建物を聞いたりすることが しょっちゅうあります。何年前か忘れましたが、店のお客さん何人かと スペインツアーをした事があります。マドリードで夜の街にみんなでくりだし フラメンコショーを見ようという事になりました。我々の目指したマヨ−ル 広場は土曜の夜で人、人、人でごった返してました。日本でいうと新宿の 歌舞伎町みたいなところです。「チキータ」というタブラオ(フラメンコ酒場) をガイドブックから探し当て、8人の日本人がウロウロ…。しかし、どうし ても見つからず、うろ覚えのスペイン語でちかくにいた若者達に聞いてみ ました。簡単な言葉なので通じたのですが、彼らもその場所がわからず、 別の通行人に聞いてくれました。その通行人(毛皮をまとった女優のよう な人)もわからず、また別の人に、という具合であっという間に15人ぐらい のひとだかりになってしまいました。、中にはタクシーを止めて聞いてる やつも居るし、私たちを入れると20人以上の大集団になり、道を歩く人も どんどん中に入ってきて、大へんな事になってしまいました。 結局、その店は観光のOFFシーズン中、フラメンコはやっていないという 事が判明し、別の店に行くことになりました。そして、その夜は皆フラメンコ を堪能しました。 いずれにしろ 私たちはその日なんとかフラメンコを見る事が出来、 スペイン人の親切心にふれ、いい旅の思い出を作る事が出来ました。 親切?それとも、おせっかい? スペイン人の謎の1つです。 |
メトロ(地下鉄)の案内図 マドリードのグランビア駅 |
♪♪♪♪ スペインよもやま話 bS ♪♪♪♪♪♪ さっきもちょっと触れましたが、スペインのテロの話です。 そういえば、ワールドゲームズ開催中に綱引きかなんかで優勝した スペインのチームが、国旗掲揚を拒否して退場するという一幕が あったのを覚えていらっしゃいますか。 なんでまたー、と思うかもしれませんが、あれはスペインのバスク地方 の人たちで、彼らはスペインからの独立を目指していてテロ事件も彼ら が主におこしているというわけです。もちろんバスク人がみんなそうでは なく、バスク独立解放戦線(ETA)というごく一部の人たちです。 スペイン人といえば、もちろんバリバリのラテン系で黒髪に黒い瞳 ですが、バスク人は違って金髪、青い目の人が多くて体格も大きく、 北欧のケルト民族の血をひいています。したがって意外にも音楽も フラメンコなぞは聞かれず、バイオリンを使うアイルランドのケルト音楽 と似てたりするのです。 以前 スペインの街で市役所、デパート、銀行などの大きなビルにみんな 巨大なブルーのリボンがかけられていたのを見た事があります。それは バスク独立解放戦線が国会議員の一人を誘拐し、その後1年も解放しな かったため、解放を求める市民の意思表示でした。 日本ではちょっと考えられない、大陸の異民族国家の問題が世界には いっぱいあるんだなと考えさせられました。今回のアメリカのテロ事件も 正にこの問題が根底にあると思います。話が、柄にもなく少し堅くなりました、 ま、この非常事態と言う事でお許しください。 この続きはまた次回に。 |
膨大な数の写真の中からここに合う写真を 現在探しています。もう少しお待ちください。 |
♪♪♪♪ スペインよもやま話 bT ♪♪♪♪♪♪ 「スペイン」といえば「パエリア」、「パエリア」といえば「スペイン」という 位、有名な料理ですが、一口にパエリア(”パエージャ”が現地の音 に近い。)といっても、地域によって千差万別です。 代表的なものはなんといっても魚介類を中心にしたバレンシア風です。 バレンシアはスペインの南東に位置し、海に面しているわけですから 海の幸がふんだんに使われています。そして、炊き方が日本の 炊き込み御飯のようにふっくらと仕上げるのが特徴です。ちなみに 南のアンダルシア地方は雑炊のように炊き、マドリード周辺はパラパラ の芯がある状態で炊き上げます。(日本では失敗作と思われます。) めったに他の国を誉める事のないスペイン人が日本の米だけは、 口をそろえてうまいと誉めます。やはり美味い物は万国共通なんだ と納得しました。 パエリアはもともと野外料理から発展しました。パーティー好きの スペイン人は何かあると決まって中庭「パティオ」に小さな台所をつくり、 パエリアを作ります。その役目は決まってその家の長、お父さんです。 その間お母さん達はワインを飲みながらオリーブをつまみ、だんなの グチを言い合い、お父さん達は鍋の周りで、自分のパエリアの作り方を 自慢し合います。 約1時間後パエリアは炊き上がり、ワインも程よくまわり、パーティーは 盛上がります。ワインがなくなるまでパーティーは続きます……。 スペインはパエリアでもわかるように、欧米の中ではお米をたくさん 食べるところだと思います。そういう点でも日本人に馴染みやすいのかも しれませんね。それにスペイン人はヨーロッパではかなり背の低い方だ と思いますが、米を食べる事と関係があるのでしょうか?…謎です。 |
こんな感じでパエリア名人がいっぱいいます。 |