研修医のルール


 中央病院研修2年間、消化器内科、第1内科、麻酔科、ICU、循環器内科、整形外科、脳外科、産婦人科、第2内科で勉強させていただきました。また、副当直、主当直、救急センター、地域医療出張では、精神科なども含む広い医療を体験でき、また、社会人1年生として生活面、責任面でのルールも教わりました。



県立中央病院研修医室(H8.2)

 2年間で学んだことは、多く、とても言い尽くせないのですが、心に残った思い出、体験、教訓、失敗、成功、楽しかったこと、苦しかったこと、悲しかったこと、いいたいこと、秘密の出来事、なんでも箇条書きにしてみました。噂で聞いたこと、他の病院の研修医から聞いたこと、あることないことも含めて、順番も脈絡も、わざとめちゃくちゃにして、紹介します。

 一部不適切な表現がありましたので、一般向けに改訂してあります。


研修医のルール

・患者の目の高さではなすこと
・ 子どもの時は、しゃがむ
・ ターミナルの患者さんでは、すわって
・暇な時に、寝る、眠い時にねられない
・セクハラな医者は失格
・あいさつをする
・無精髭は、剃る
・内ポケは、鳴らない、外ポケは鳴る
・セルシンは、混ぜると濁る

・病院ごとに採用薬が違う
  セルシンはないが、ホリゾンはある
  ペンタジンはないが、ソセゴンはある
・研修医室を汚さない
・ 研修医室でギター
・ 研修医室はゲームセンター

・スライドは忘れない
・なくした針は必ず刺さる
・習うより慣れよ

・パソコン大好きノートをつくる
・飲む、歌う、意識を失う
・ターミナル患者の痛みはとる
・救急センターは病院の顔

・針刺しをしない、させない
・抗癌剤で白衣を染めない
・アンプルカットで指を切る
・ステルベンになれない

・むやみに励まさない、ただし希望を取り払ってもならない
・失敗するのが研修医の仕事


・喉頭鏡の電池切れ
・点滴を、つくる
・注射を、する
・抗生剤皮内テストを、する
・バルーンをいれる
・月2回、献血出張を希望してはならない

・研修医室では着替えない
・出勤簿のはんこをおす
・決められた場所に駐車する
・デスカンファは、学会発表よりも緊張する

自分で入院しない
・インスリンの味はしない

・酸性水はまずい

・私用電話は、しない
・まずは、低血糖を疑う
・まずは、妊娠を否定

・脱臼をなおそうとするときは、骨折なしを確認してから
・ザール着をパジャマにしない


・有意差とは、なにか

・日直の日は、いい天気


・眠くなるから昼飯は少なめに
・パチンコで3万円すった

・海外旅行に行けない
・狩野先生の手はgold hand
・リハビリはニコリンよりも効く

・ダンリッチやリンデロンでもアレルギーがでることがある
・二日酔い、病棟で点滴うけた
・殆どの患者は指示したように服薬していない

・症状のある患者は、健康ではない
  (症状のある患者に、健康です、とはいわない)
・救急患者のほとんどは、自然に治る


・患者または病院職員と性的関係を持ってはならない


・時間は最大の薬である

・プラセボ効果を最大限に利用する
・急性の疼痛には麻薬を用いてもよい、慢性の疼痛で末期患者でなければ麻薬は用いてはいけない
・患者の話すペースに合わせる

・脱水を見逃してはならない

・手の消毒は患者を診る前にする

・曜日による患者の予後への影響は最大限避ける
        
・覚えるまで7回繰り返す
・「お酒は飲んでいない」が、ビールやウイスキーを飲んでいる患者

・経験を積んだナースは患者を納得させ、落ちつかせる
・ 若いナースは患者に活力を与える
・経験を積んだナースの意見は尊重する

・患者が話している途中に病室から出てはならない
・百聞は一見にしかず
・時にはお世辞も使おう
・量・期間を絶対間違ってはいけない薬、昇圧剤とケモテラピー

・ジギタールを忘れない
・尿検査は最も簡単な検査
・口内炎を見逃さない

・自分も食事管理と運動療法をしてみる

・オスバンと間違ってピロゾンで亀頭消毒
・研修医室にえっちなカレンダーを貼らない
・タクシー止めて、のらない
・急性貧血を疑ったら、検査よりまずライン確保

・末期患者の麻薬ははやめに使う




・ビタミン剤は、夜つかうか、遮光する
・エコーはゆっくりと、胃カメラはいそいで
・研修医同士で胃カメラを飲む

・心停止、まずはボスミン

・水を落としても凍結する上の橋宿舎
・100回の成功より1回の失敗
・「たまのような女の子ですよ」と言いたいな
・エコーでは、見えた睾丸、出たら、なし
・助産婦は、医師よりも強し

・そんなヒロシにだまされて
・歩けない人のトレッドミルは出来ない