山重日報

2004〜5年冬   

3月14日(月)

 本日咲きました。事務所の中に芳香をただよわせています。可憐で清楚な花ですが、香りは強く自己主張をしっかりしています。こんな女性に出会ってみたいなんて思っていたら、女房と目が合ってしまいました。どぎまぎしてしまいました。
 外は相変わらず雪がちらついていますが、小さな雪で弱々しく降っています。春は確実に間近に迫っています。

 昔、小笠原に潜りに行ったとき泊まった民宿の親父さんが言った言葉を思い出しました。
「昔小笠原は捕鯨の島で、鯨の刺身が大好物だったが、今ホエ ール・ウオッチングで飯を食わしてもらっていると、鯨は食 えねーなー」
 ジャスミンも目の前で咲かれると、その花を摘んでお茶には出来ませんね。
3月12日(土)
 鉢植えのジャスミンがつぼみをつけました。春ももうじきそこまで来ているのでしょうが、ちょっともったいを付けているようです。
 タイに潜りに行ったときからジャスミン茶にはまっています。夏場の風呂上がりに飲む冷えたジャスミン茶はビールよりうまいと思います。
 
 鉢植えのジャスミンはまだ香りませんが、花がほころぶときには、素敵な香りで部屋を満たしてくれるでしょう。この花が咲いた日を2005年の春到来の日に私の中で決めました。もう少し時間がかかりそうですが・・・・。
3月2日(水)  1ヶ月も記入をさぼってしまいました。ドラクエ8にずっぽりはまっていました。1月2月は、本当に暇でしょうがありませんが、もう3月です。そろそろ仕事にも本腰を入れてかかりますか。
 さて、今度変わりそばに挑戦してみようと思っています。まず手始めに、春の山菜、葉わさびを十割そばに打ち込んで見ましょう。季節ごとに色々変化をつけられれば面白いかなと思います。
2月1日(火)


 最近結構雪が降っています。今週末の5日(土)から小岩井農場(当店から車で約15分)で開催される、雪祭りの雪像作りは、はかどっていることでしょう。小岩井の雪祭りは、札幌の雪祭りほどではありませんが、大きな雪の滑り台などがあり、小さい子供と行くと楽しめます。ご来場の際はぜひ当店にもお立ち寄りください。
 雪は大人にとってあまり歓迎するものではありませんが、それを歓迎するものに変える工夫が必要ですね。当店のそば粉を作っている『雫石そば産業(旧雫石そば組合)』では、降った雪をためておいて、4月から新そばの出る10月まで雪室を設置し、玄そばを保管しています。雪室に入れたそばは、新そばとはちょっとちがったおいしさがあります。湿度の高い(たぶん90%以上)低温の雪室の中で熟成が進むのでしょうか?ねばりと甘みが増し、新そばよりおいしいという人もいるくらいです。真夏のそばは品質が落ちてまずいと言われていますが、雫石の雪室そば、真夏の8月がおいしさのピークです。
1月18日(火)
 昨年に比べると今年は今のところ雪が少なくずいぶん楽です。『赤い稲妻』もハイオク・ガソリンのせいか絶好調になりました。このぶんだと春には畑の耕耘機として使えるかも知れません。前の雪をかくハイド板をはずし、タイヤをはずして土を耕す鉄製の羽に交換すれば可能かも知れません。雪がとける春の楽しみが増えました。
 昨年暮れから、そば湯と一緒にそば羊羹(ヨーカン)をお出ししています。そば粉、寒天、砂糖で作っています。砂糖は、上白糖、グラニュー糖、三温糖をブレンドしていますが、この割合には苦労しました。微妙なそばの香りを出すために何回も試行錯誤の繰り返しでした。
1月9日(日)
 雫石は、すっかり根雪(寝雪と書かないのかな?)になってしまいました。3月までは、山も畑も家も道路も、どこもかしこも白一色です。一日の仕事で一番大変なのが雪かきです。朝、そば打ちもそこそこに雪かき開始です。そば打ちでは汗をかかないのに雪かきでは大変な汗をかきます。唯一の助っ人『赤い稲妻号』(左写真)は、さっぱりあてになりません。肝心なときに故障してしまうのです。今年は、1月2日に一家総出で雪かきをしましたが、赤い稲妻のエンジンがやっと調子よく回ってくれた時には、雪かきはすでに終わっていました。奮発してハイオク満タンにしてやったのに。
平成17年1月1日(土)  新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
12月31日(金)  災の年もきょうで暮れます。台風、地震、津波、そして戦争と大変な1年でした。災害の何パーセントかは人類が原因のようです。何事にも、もう少し謙虚な心が必要だと痛切に感じる1年でした。来年こそは良い年でありますようにと、願わずにはいられません。
 東北の片田舎雫石には、きょうもしんしんと雪が降っています。
12月28日(火)

 年の瀬も迫って参りました。テレビ、新聞では1年の総決算をしています。山重のこの1年を振り返ってみますと、一番大きい事は農園(家庭菜園みたいなものですが)を始めたことでしょうか。たった15坪ではありますが、非常に楽しいものでした。山重敷地脇のそば畑の一画を借りていろいろな野菜を植えました。最初の目的は、そばに添える漬け物用にキュウリを栽培することでしたが、余分なスペースに色々植えてみました。レタス、枝豆、ネギ、ささぎ、スイカ、白瓜、カブ、高菜、白菜です。農薬を一切使わなかったのでレタスとカブは、虫に食われて駄目でしたが、他のものは結構な収穫がありました。キュウリは最盛期には毎日20本ぐらい穫れて、ほとんど買わずに済みました。
12月22日(水)  春頃からそばの芽を育てています。そば豆腐の上に添えるためです。このそばのスプラウトは、栄養学的にも大変優れたものがあるそうで、そばやそば湯を飲むよりも大変体に良いそうです。(そばの栄養学は長くなりますので、後日記載します)
 
 そばの種(玄そば)を2日程水に浸け、水をしみこませたコットンを皿の上に敷きつめ、種をぱらぱらとまいておきます。2日ほどで白い根が伸び始め、5日目位で双葉が出始めます。暖かい時期はコットンの湿り気を絶やさず、そのまま放っておけば双葉の先に本葉が出て花まで咲きます。毎日水をやっていると可愛いものですよ。
 しかし、この寒さで参ってしまわないか心配です。何しろ、今日なんか最高気温で1度ですから。
12月17日(金)  さすがに寒くなってきました。盛岡市内の自宅を出る時に2〜3つぶの雪が落ちてきました。店に近づくにつれて道路の両脇に雪が見えてきました。店に着いたら玄関に雪が積もっていました。たった30キロの移動でこんなにも気候が変わってしまうのですね。
 10キロほど秋田寄りの橋場地区にある『そば加工センター』からそば粉を配達にきた高橋さんは、
「こっちはいいですねー、雪が少なくて。橋場の道路は圧雪状態ですよ。」
 話を聞いただけで、身震いしてしまいました。
12月6日(月)  当店の地方発送は『クロネコヤマト』にお願いしています。本日荷物を取りに来たドライバーは細身の若い女性でした。つい、郵政公社に負けるな!と、激を飛ばしてしまいました。
12月3日(金)  当店のある雫石町には有線放送があります。町内の所々に大きいスピーカーが設置されてあり、火災の時など発生場所とかを教えてくれるのです。本日その放送がありました。
「ピンポンカンコーン。本日午前10時頃、西根地区でクマが目撃されました。付近の方はご注意ください。」
 西根地区は、当店から5キロぐらい離れた所にあります。この放送を聞いていた当店のアルバイトスタッフ(彼女は当店から3キロぐらいの所に住んでいます)は、
「去年の今頃、私の家の田んぼにクマが出て射殺されましたよ」
 と、当たり前のように言っていました。
 雫石って本当に自然がいっぱいなのです。