崎山でくらしていた人たちが住んだ家
竪穴式住居の完成までを作業の工程を追いながら紹介していきます。 
 
 崎山貝塚に暮らしていた人たちがどんな家にすんでいたのか、くわしいことは分からない。
でも、これまでの各地の発掘のデータをもとに、縄文時代のすまいはこんなふうではなかったかが研究されている。 「縄文竪穴式住居(じょうもんたてあなしきじゅうきょ)」と言われている。
その建物を実際に作っってみたんだその様子を紹介しよう。
   
 まずは、竪穴住居を作る材料となる「よし」の刈り取りを行いました。この日は、刈った「よし」を太さ10cmほどの束に麻縄でしばり、100束ほど作りました。これを、2週間ほど乾燥させます。
 ここが建設予定地。
直径4Mの円を描き、正確に中心を示すためロープを張りました。。
 機械を使って深さ40cmの竪穴を掘っていきます。掘った土は周囲に雨水よけのため盛り上げておきます。
 これが骨組みに使われる材料です
 次に柱を立てるための穴を掘ります。今回は4本の柱を立てることになりました。
 高さや幅を確認しながら、しんちょうに柱を立てます。今回の復元は、今、高さを測っている教育委員会の社会教育課主任さんの指導で行っています。
 柱を立て終わると、次は炉の作成。手近にあった石で発掘された時の状態を復元していきます。
 今日の作業はこれで完成。入口側から見たところです。
 二日目の作業は、午前7時30分から始めました。まず、周りの骨組みを組み上げることから始めました。
四方から立てかけた長い丸太を中央であわせ結束します。これが、やぐらを頑丈にします。
 
その上に、屋根を高くするための飾りを作りました。これでぐっと縄文風の雰囲気が出て来ますね。
  周囲を、横木でとりまいて行きます。これがかやを取り付けるときの手掛かりになります。ここまでの作業でもう12時になり昼食をとりました。
  午後12時40分再開。
いよいよかやの張り付けです。中と外で縄を通しながら骨組みに縛り付けていきます。
  そろそろ終盤です。屋根のてっぺんを雨に強くするため、かやをかぶせました。
  できたばかりの縄文住居の中のいろりでたきびをしました。どうです。気分はもう縄文人。

 完成した縄文式竪穴住居です。建物の周囲は土を盛り上げています。これは雨水の流入を防ぐための工夫です。
完成したのが午後5時30分でした。ほとんどまる1日かかりましたが、みんなとても満足でした。