質問 米国では、ダムの時代は終わったと言っていますが?
回答 米国と日本では気象、地理、社会、経済などの諸条件が大きく異なっており、水資源事情を単純に比較することはできません。一つの指標として一人当たりのダム貯水量をみると、米国は日本の約17倍を確保しています。このような条件を背景に、米国では新たなダム建設が少なくなり、維持・改築等が事業の中心になってきたことから、1994年、国際排水かんがい委員会において、当時の米国開拓局局長ダニエル・P・ビアード氏は、「米国におけるダム建設の時代は終わった」と発言したものです。
しかしながら、現在も米国内において36のダム(高さ15m以上)が建設中であり「米国におけるダム建設の時代は終わった」とは決して言えないのです。
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