東成瀬村では、村の広報に「成瀬ダム」コーナーを設けてよくある質問に「成瀬ダムQ&A」として回答しています。3月号を早速見てみましょう。「考える会」では、皆さんに考えていただくために、ここではあえて反論は行いません。

成瀬ダムQ&A(東成瀬村広報誌より)

質問 水需要がないのにダムを造っているのではないですか?

回答 近い将来人口の減少傾向に伴い、水需要が減少すると思われがちですが、実際には生活環境の変化(核家族化、水洗化など)により一人当たりの水使用量は増加しており、水需要は増加傾向にあります。しかも、近年の少雨傾向により、渇水が毎年のように発生しています。今後もこの傾向が続けば、水需要は増加し、その安全性も重要になってくるものと思われます。

質問 米国では、ダムの時代は終わったと言っていますが?

回答 米国と日本では気象、地理、社会、経済などの諸条件が大きく異なっており、水資源事情を単純に比較することはできません。一つの指標として一人当たりのダム貯水量をみると、米国は日本の約17倍を確保しています。このような条件を背景に、米国では新たなダム建設が少なくなり、維持・改築等が事業の中心になってきたことから、1994年、国際排水かんがい委員会において、当時の米国開拓局局長ダニエル・P・ビアード氏は、「米国におけるダム建設の時代は終わった」と発言したものです。

 しかしながら、現在も米国内において36のダム(高さ15m以上)が建設中であり「米国におけるダム建設の時代は終わった」とは決して言えないのです。

 

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