| ミャンマー(1) | Jun 2007 | ||||||||||||||
| 入国できるかな |
|
||||||||||||||
うっかりしてしまった。その事に気が付いたのは、フライト一週間前の事だった。航空券の予約を入れて時点で、ミャンマー入国にビザが必要である事をすっかり忘れていたのだ。ミャンマー大使館にパスポートを預け、ビザのスタンプの押されたパスポートを受けとったのは、実にフライト当日、成田へ向こう途中だった。 ビザ申請では、国籍はもちろんのこと、目の色、髪の色、肌の色までしつこいくらい書類に記入させられ、申請そのものが実に面倒だった。観光客にここまで書かせていったいどんな意味が有るんだろう。 ![]() 軍事政権「ミャンマー連邦」1989年に軍事クーデターから発足したこの国家に対し、日本は先進国に先駆けていち早く承認してしまった。アメリカ、イギリス、オーストラリアをはじめとする各国では、今でもこの政権を認めず、従来の呼び方「ビルマ連邦」と呼ぶ。 全人口の85%が敬虔な仏教徒であるこの国の人々は、軍事政権に反対する立場を取ると厳しく弾圧されており、国際世論から、経済制裁を受けている。 |
|||||||||||||||
| 闇両替と交通事情 |
|
||||||||||||||
ヤンゴン国際空港に降り立つと、その真新たらしさにに驚かされた。床も窓もピッカピカで、勝手な想像でアジアの地方空港をイメージしていたのだが、完全に覆えされてしまった。何事も無く(昔は200$の強制両替があったそうだが)無事入国が完了。空港のサービスカウンターでゴールデンロックへの行き方を尋ねると、最初は高価なタクシー(片道100$)を紹介されたが、もちろん安上がりなバスで行くことにした。 カウンターのオバちゃんにヤンゴン郊外のバスターミナルまでのタクシーチケット(5$)を支払うと、親切にもタクシーまで見送ってくれ、ついでにタクシーの運ちゃんに両替所に寄ってくれるように頼んでくれた。オバちゃん曰く、空港で両替しちゃダメなんだって。 この国で実勢レートで両替する人は誰も居ない。およそ公式レートと実勢レートが違いすぎるのだ。タクシーの運ちゃんが、なかなか両替所に行ってくれない。こちらは、チャットを全く持っていないので、両替しないことには、食事が出来ないどころかバスにも乗れない。何とかしないと。 やがて、世間話をしていた運ちゃんが路肩に車を停め、「で、いくら両替する?」って、あんたが両替商かよ。 ![]() バスターミナルに着くと、もうバスが出発する間際だった。 慌ててバスチケット(4000チャット=約\450)を購入し車の乗り込むと、なんか見慣れた光景が。車内の案内が「非常口」から始まり「降りる時はこのボタンを押して」までが全て日本語で表示されていた。 周りを見渡すと、確かにその殆どが日本の中古バスだった。バスだけではなく、商用車の殆どが日本の中古車で、車体にペイントされた商店名や会社名が消されることも無く、そのまま使われていた。後で聞いたのだが、同じ中古車でも日本車の方が高値が付くので、敢えて消さないでそのままにしているそうだ。そう言や、へたくそな字で後から書いたような車もあったけ。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||