■簡易データ
首都 コペンハーゲン １１８．９万人
面積 ４．３万平方キロメートル（日本の約１／９）
（この他にフェロー諸島０．１４万平方キロメートル、グリーンランド
２１７．６万平方キロメートルがある。）
人口 ５２６．２万人（日本の約１／２４）
人口密度 １２２人／平方キロ（９６年）（日本の約１／３）
主要都市人口 オールフス ２８万人、オーデンセ １８．４万人
平均気温・年降水量
コペンハーゲン ０．６度（１月） １７．２度（７月） ６３１ミリ
産業人口率 １次４．４％ ２次２６．４％ ３次６９％（９５年）
国民総生産 １６８９億ドル（日本の約１／３０）
一人当たりの国民総生産 ３２１００ドル（９６年）（日本の約３／４）
言語 デンマーク語
民族 北ゲルマン系デンマーク人
宗教 プロテスタント（福音ルーテル派）
通貨 デンマーク=クローネ
エネルギー消費量（石油換算） １７６２万トン（日本の約１／２５）
一人当りのエネルギー消費量 ３３７４キログラム（日本とほぼ同じ）
以上大凡９５年統計
■地理と気候
ヨーロッパ大陸北部、ユトランド半島及び周辺の島々（約５００）からなる。
全土が平地で最高地点は海抜１７３メートル、土地は肥沃で国土の２／３は農業用地。
海外領土として北大西洋にフェロー諸島、北アメリカ大陸東北部にグリーンランドがある。
高緯度地方ではあるが、北大西洋海流（暖流）の影響で全土が温帯に属し、農業に適した気候となっている。
夏期の気温は１８〜２５度で乾燥した天気がつづくが、冬期は雨や霧の日が多い。
農業、特に酪農関係の国際競争力は強く、良質な乳製品を提供している。
■略史
原始ゲルマン民族はスカンジナビア半島からユトランド半島にかけてを原郷としていたが、民族移動後も残った北ゲルマン諸族（ノルマン人）の一つデーン人がデンマーク人の祖となる。
６Ｃ頃には無数にあった小部族国家をまとめてデーン王国が成立し、一部の住民は８Ｃ頃にはイングランドに侵入、１１Ｃにはデーン王カヌートによって、イングランドにデーン朝を成立させ、スウェーデンも合併し強大な力を誇ったがカヌートの死後、王国は分裂し弱体化した。
その後もアイルランド、北フランス、アイスランド、グリーンランドといった地域から、シチリアやロシアにまで通商、植民、略奪等の目的で進出し、バイキングと言った別称で恐れられると同時に、古代から中世ヨーロッパ人最後の大規模な民族移動として以後のヨーロッパの原地図を形作る。（グリーンランドやアイスランド等の植民の主役はノルウェー人であるが、民族系統はほとんど変わらない。）
１３９７年、ノルウェー王と結婚したデンマーク王女マルグレーテは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンを一人の合同君主とするカルマル同盟を結成し、一時ヨーロッパ最大の王国の一つとなるが、１５２３年、スウェーデンの離脱で崩壊。
１９Ｃにはいると、ナポレオン戦争への中立を表明したがためにイギリスの攻撃を受け艦隊を失い、フランスに接近した事からスウェーデンの侵入を受けてノルウェーまでも失い、ヨーロッパの一小国に転落する。
さらに、強大化した南方のドイツ（主にプロイセン）の圧力に苦しみ、積極的な中立政策と自由主義化、国内産業の開発を推進する事で生き残る道を探る事となる。
第一次大戦では中立を維持、戦後の世界恐慌では社会民主主義の政策をとることで、被害を最小限に食い止める。
第二次大戦ではドイツの侵入を受けて占領、それに対する激しい抵抗運動はかえって国土を荒廃させることになる。
戦後はマーシャル・プランを受け入れる事で戦後復興に成功、７３年にはＥＣに加盟し、農業国から工業国への転化も果たす。
国内経済における農業の占める役割は低下したが、それでも高水準の農業生産は維持している。
ＮＡＴＯにも発足と同時に加盟したが、平時の外国軍隊の駐留と核持ち込みは認めていない。（グリーンランドの米軍基地は除く。）
世界最高水準の福祉国家だが、高率の所得課税が国の経済成長の足枷になっている。
■主要空港
コペンハーゲン空港（CPH）
■入国
ビザ 観光の場合は不要（3ヶ月以内）
パスポート残存有効期間 ビザが無い場合入国時3ヶ月+滞在日数以上
日本からの直行便はコペンハーゲン行きスカンジナビア航空が毎日出ている。
安価な路線ではアエロフロート、マレーシア航空等がある。
■大使館
〒１５０−００３３ 東京都渋谷区猿楽町２９−６
０３−３４９６−３００１
http://www.denmark.or.jp/
■日本公館
デンマーク大使館 Embassy of Japan，Pilestraede 61，1112，Copenhagen K，Denmark．
45―33113344
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デンマーク王国
(Kingdom of Denmark)