会長挨拶
水沢医師会 会長 小見 克夫
(平成20年1月より、奥州市医師会に改称しております)
水沢医師会のホームページへようこそ。
みなさんこんにちわ。2002年にホームページを立ち上げて以来、多忙をきわめ、ついつい会長としてのご挨拶を更新しないまま今日に至りました。ホームページそのものは取り組みが早く、とりあえず「手作り」でと幼稚な紙面ではありますが県下医師会でも早くから開設して「当番医表」などは毎週書き換えておりますが、今では内容はすっかり他医師会に追い抜かれてしまいました。後ほど申し上げる江刺医師会との合併を機に新しいホームページに更新したいと思いますのでご容赦願いたいと思います。そのときは『奥州市医師会ホームページ』となる予定です。
さて、現在当医師会の抱えている大きな事業予定としては、一つは平成20年に予定されている「江刺医師会」との合併で「奥州市医師会」となることです。
そして二つ目は全国的な医師不足のなか、当医師会の全面協力のもとの『奥州市国民健康保険小児夜間診療所』の立ち上げで、すでに稼働していますが、何とか軌道に乗って奥州市を始め周辺市町村の時間外小児診療対策に貢献できればと思っております。
三つ目は産科診療の件です。岩手県立胆沢病院の産科廃止問題は我々にとってもショックな出来事で、産科医の絶対数の不足で集約化の名のもとに年間500件あまりのお産が胆沢病院では出来なくなります。会員の開業産科医は、『お産するところが無いという状況を作らせない』様にがんばってはおりますが、問題はハイリスク妊娠に対する対策と、お産の最中から直後に発生する緊急事態の対策で、ハイリスク妊娠は奥州市以外の病院への紹介となり、奥州市内でのハイリスク分娩管理は難しいと言うことになります。また今まで10分前後で胆沢病院に搬送出来たのが、北上・一関・盛岡の産科二次救急病院への搬送となると30分〜1時間かかることになり、緊急事態に対しては胆沢病院という後ろ盾があって今までは何とか対処して参りましたが、これからはよりいっそうの努力が産婦人科の会員に求められますし全国的にも産婦人科のなり手が少ない状況はさらに続くと思われます。産婦人科会員のこの努力と医師会の対策になにとぞご理解の程をお願いいたします。当然ながら奥州市内でのいわゆる「里帰り分娩」は予約が定員に達した時点で出来るだけご遠慮願うという状況が考えられます。併せてご理解をお願いいたします。
このように、世間で問題となっている「医師不足」は盛岡に次いでゆとりのあった当医療圏にも押し寄せ、頼りにしていた胆沢病院・水沢病院も例外ではなくなり、特にも胆沢病院の産科の廃止に象徴されるように医療界では「集約」の方向に進んでいるものと思われます。両病院とも小児科医は一人体制となりました。午後6時から午後8時にかけて押し寄せる「時間外小児科患者」(そのほとんどは緊急性が認められない)により、本来の病院業務(二次救急・当直業務)に支障を来しております。
すでにいろいろのメディアを通じてお知らせいたしております通り「小児夜間診療所」が平成19年6月1日より開設されました。奥州市立ではありますが、水沢医師会の全面協力のもと一年を通じて、夜間の午後6時30分から午後9時まで365日開設するものです。必ずしも小児科専門医ではありませんが今まで胆沢病院・水沢病院に行っていた患者の8〜9割は診療できるものと思っております。これによって両病院の本来の二次救急業務・当直業務に力を注ぐことができ、基幹病院としての機能維持に貢献できるものと思っております。
挨拶よりはトピックスの紹介となりましたが役員一同頑張っておりますのでご理解ご協力の程をお願いいたします。
当会は、さらに市民の健康・命を守る『開かれた医師会』を目指して頑張っていきたいと思っております、当医師会に対するご質問・ご意見・ご要望がございましたら何なりと下記メールアドレスにお寄せ下さい。
(2007.6.1)
(住所氏名を必ず添えてください、尚、回答については匿名を希望される場合はその旨をお書き下さい。「・・・市の・・・様からの質問に対する回答」というかたちでホームページに掲載しご回答いたします)
|