琥珀大使ロマンチック街道キャラバン隊による文化交流・情報発信と商工観光PR事業実行委員会ホームページ
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琥珀の邦再発見、諸事業を終えて
  まずは、20年にもおよぶ久慈青年会議所の諸先輩方のこの「琥珀」への鋭い着眼と活動展開に改めて敬意を表します。方向性に深い意味付けのあるこの構想を今引き継いで今回の事業に取り組み、改めて自分達は、本当の地元の魅力を知らないのだと感じました。
こういった地域のシンボルともいえる「琥珀」の歴史背景をはじめとする文化的情報をひもとき外部発信していくこと、それを内部に普及させていくこと、そしてそれを具体化し名実とも「魅力」となって地域の振興につなげて行くことは、特定の団体が短期的な事業展開で形としていくこととしては、あまりにスケールの大きい課題である事とも言えます。短期的に結果を得るのではなく確実なプロセスこそ重要な構想だけに今後事業展開のあり方を見直す必要もあるのではないでしょうか。
今回のキャラバンでは、商工観光の要素も加えての施行でした。文化面交流面でも商工観光面でも久慈地方がこの奈良、京都の様な観光のメッカでもあり歴史深いまちと対等とまでは行かないまでも、胸張って情報交換できるの題材はまさに「琥珀」しかなく、私たちの地域は「琥珀の邦」でなくてはならない必然性は、益々明確になったといえる事業でした。青年会議所は、イベントをする事が目的の団体ではなく、行動からその必要性と方向性を見極め、それを地域に問題提議し、共に活動していく団体でありたいと考えます。
「琥珀の邦」はどの方向性へ向かうのか?それにはどうゆう展開が必要か?どの団体がどの役割を?今後は必ずこの様な段階へさしかかってくるでしょう。
 「琥珀の邦」は地域が一体となってそれぞれが役割を見極めて共に創り上げてゆくもの。今回この事業をふまえ、私達久慈青年会議所は、このことを提言していきたいと思います。琥珀の事に関してはこれまで、この久慈市でもさまざまな問題にもぶつかってきていると聞いております。中でも、アンバールートの出発地点と称してもいい中長内遺跡の琥珀工房跡は調査も不十分なままバイパス工事のため埋められてしまった事実なども挙げられます。これが形として残っていないと今回せっかく走破した大阪・奈良・橿原・京都と「琥珀の邦」とのつながりは薄れてしまったままなのです。こういった致命傷にも近い問題をこの機会に地域の皆様に自覚していもらわなければ、今回のキャラバンのような事業の意味がありません。まずは今後の地域へ向けての問題定義をして意識改革をどんどんしていく事からはじめなければならないのです。琥珀キャラバンは、地域のみなさんの意識の中でこれからも続いてゆくのです。

実行委員会 委員長 吉田悟