琥珀大使ロマンチック街道キャラバン隊による文化交流・情報発信と商工観光PR事業実行委員会ホームページ
久慈青年会議所HPトップへ 琥珀事業HPトップへ

琥珀の邦 Q&A
 久慈地方は、国内には比類のない琥珀の大産地で、推定埋蔵量は約5トンが見込まれています。また、世界最大の琥珀大原石塊(19.879kg)が現存すると共に、今なお国内唯一の琥珀採掘と宝飾品の生産が盛んに行われています。採掘利用の歴史は、縄文時代のお守りや装身具類に始まり、古墳時代には大和政権下の有力者の古墳から勾玉など多くの玉類が出土し、すでに琥珀交易の路「アンバールート」が現存したと考えられます。江戸時代には南部藩の特産品、財源として江戸や京都方面に大量に輸出され、細工物をはじめお香、線香、塗料、衣料品、触媒などに用いられていました。また、昭和10年には軍需物資として膨大な量の琥珀が採掘され、レーダーの絶縁体開発や船舶の塗料などに用いられました。そして久慈地方では近年まで琥珀を蚊取り線香の代用品“蚊いぶし”として用いられました。
[琥珀] 太古に繁成した樹木が分泌した樹脂が地中に埋もれ、次第に変化してできたいわば“樹脂の化石”といえるものです。
[久慈産琥珀] 久慈地方で採掘されている琥珀は、今から約8500万年前の中世代白亜紀後期(恐竜時代)に属するもので、世界でもっとも古い年代の琥珀を採掘しています。近年、この琥珀の中から学術的かつ国際的にも貴重な“虫入り琥珀”等が相次いで発見され、太古生物のタイムカプセルとして注目されているばかりでなく、しばしば新聞やテレビでも話題になっています。
[くんのこほっぱ] 久慈地方の古老たちは最近まで琥珀のことを“くんのこ”と呼び、琥珀採掘場は“くんのこほっぱ”と呼んでいました。これは、漢語でいう樹脂原料の総称にあたる「薫陸・薫陸香」が“くんのこ”に、掘り場が“ほっぱ”へと原産地において方言化したものと考えられます。
〔特徴〕 ぬくもりを感じさせる色合いと約250色といわれる色彩の豊かさ、肌に触れたときの軽やかさと温かさなどがあげられます。これらの特徴は、先史時代から洋の東西を問わず人々を魅了し、今から1万年以上も前からお守りや装身具として愛用され、交易をはじめ権力者の象徴としても用いるなど、琥珀が“人類最古の宝石”呼ばれる由縁となっています。
[琥珀という名称] 「琥珀」の文字は漢語です。この由来は古代中国では百獣の王である虎が死ぬと、その魂は地中に入って変化して石になると信じられ、古くは「虎魂」と記し、後代に玉に類することから玉偏が加えられました。
さらに詳しく琥珀について知りたい方は、久慈琥珀博物館ホームページをご覧下さい。
http://www.kuji.co.jp/museum/outline.html