駒ケ岳山頂のお社(奥宮)御造営趣意書

駒形神社は雄略天皇の御代、奥羽山脈の名峰「駒ケ岳」の山頂に勧請され、「延喜式神名帳」に記載されている奥州最高位の神階を有する名社であります。明治維新以後、「陸中の国一の宮」「国幣小社」となり、明治三十六年には御神霊を駒ケ岳山頂より現鎮座地に奉遷申し上げました。現在に至るまで産業開発、交通安全、必勝祈願、方位除け、家内安全など広大無辺の御神徳を垂れ給う神様として県内はもとより全国各地から敬仰されております。

 駒ケ岳(奥羽山脈金ヶ崎町一、一二九m)山頂の御社(奥宮)は、昭和三十六年ブロック造りとして建立されましたが、山頂という厳しい気象状況の中、五十年余りの歳月を経て、風雪による傷みも著しく朽ちてきましたし、平成二十年六月十四日岩手宮城内陸地震と平成二十年七月二十四日の岩手北部地震と二度に亘る地震に合い、大きな災害を受け、倒壊の恐れも出て参りました。

平成二十一年、今年は天皇陛下御即位二十年、天皇皇后両陛下御結婚五十年をお迎えになるこの年を佳節と記念し、崇敬者の宿願でありました奥宮のご造営に取りかかることに致しました。

又、駒ケ岳山頂の奥宮は旧伊達・南部両藩の藩境線の起点とされ、藩政時代には両藩の地域住民数百人が資材を山頂まで運び上げるなどして、約二十年毎のご造営が継続されてきたという経緯があります。此度の奥宮ご造営は、藩政時代に習い木造とし、資材をすべて人力にて頂上まで運び上げる手法をとります。

北上和賀鎮座の駒形神社里宮と金ヶ崎西根鎮座の駒形神社里宮と協力しあい又、地域住民の力を結集するという古来のかたちで、平成二十二年八月の竣工を予定しております。つきましては、日頃より敬神の誠を尽くしてこられました崇敬者各位のご理解とご協力をいただき、物心両面のご奉賛を賜りますようお願い申し上げます。
  平成二十一年七月吉日

駒形神社奥宮ご造営実行委員会  会 長 高橋 照治

陸 中 一 宮 駒 形 神 社  宮司代務者 山下 明

資金計画》

総工費 一千万円

〈内訳〉
                         

   奥宮ご造営費     五、〇〇〇、〇〇〇円
   用材運搬費      一、〇〇〇、〇〇〇円
  ビデオ、写真記録費  一、〇〇〇、〇〇〇円
  祭典、記念品代    一、〇〇〇、〇〇〇円
  解体運搬費      一、〇〇〇、〇〇〇円
  諸費(碑銘版作成など)一、〇〇〇、〇〇〇円

一、ご依頼額 一口 五、〇〇〇円 何口でも結構です。

一、納入方法 駒形神社社務所までお越し下さいます様お願い申し上げます。
       (ご連絡いただければ資料を送付させて頂きます。)
一、納入期限 平成二十一年十二月末日

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奥宮は平成22年8月1日にお蔭さまを持ちまして竣工致しました。    『奥宮ご造営記録集』(1,000円)頒布中