「皮膚筋炎?」 「膠原病って何?」と沢山の方に聞かれます、ただ、少し難しい病気なので、説明しても理解出来ない方が多いのです。
ここでは、ほんの少しでも膠原病について知ってもらおうと思い説明をしたいと思います。、確かに僕自身、説明にとまどう部分が沢山有りますす。ここでは僕が知っている範囲で皆さんに「膠原病」と「皮膚筋炎」を理解していただきたいと思います。しかし、何しろ難しい病気なので、本当に専門的な事は専門医にお聞きしてください。御願いします。


1.膠原病とはどういう病気。

 まず覚えてほしいのは、膠原病とは一つの病気の名称では無いと言うことです
 膠原病は免疫制御機能に異常が起きて自己免疫が疾患し、組織に対して抗体が造られてしまいます。
 人の骨、器官等をつなぐのが結合組織、この組織の中で結合を担っているのが膠原繊維(コラーゲン繊維とも言う。)と言います。この膠原繊維が変化してフィブリノイド変性と呼ばれるものになるのが膠原病なのです。

※フェブリノイド……(フェブリンに良く似た物質でが沈着すること。フェブリノイド変性は他の慢性炎症でも起こる事が有るので、膠原病の特徴的な変化と言うものではない。)

2. 膠原病と普通の病気との違いは。
 例えば、胃潰瘍は胃の病気で、心筋梗塞は心臓の病気です。しかし、、膠原病(結合組織)(コラーゲン繊維)は臓器ではないので概念が違います。結合組織である臓器や骨や血管などが炎症を起こすことで膠原病はさまざまな組織や臓器などに病気を引き起こします。
 
3.膠原病の症状として。
 膠原病の症状として発熱、関節痛、皮膚炎、筋肉の炎症、疲れやすい等、だいたいは共通の症状と特徴が見られます。

4.膠原病の主な病気の一例

全身エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、強皮症、

多発性筋炎、皮膚筋炎、リウマチ熱、結節性動脈炎

シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、

混合性結合組織症(MCTD)、大動脈炎症候群 等 これは一例で他にもまだ有ります。

5.多発性筋炎について。
 膠原病の一種でウイルスまたはある種の虫、免疫異常などで筋肉や血管などに炎症が起きるのが多発性筋炎。
 症状としては、発熱、筋肉の痛み、炎症、骨格の炎症、筋力低下等が起こります。症状が悪化すると場合によっては歩行困難、顎(あご)、喉(のど)、食道の筋肉に炎症が起き、食事を噛んだり、飲み込む事が困難になる場合も有ります。

6.皮膚筋炎
 膠原病の一種で多発筋炎と良く似ていて、これもウイルスまたはある種の虫、免疫異常などで筋肉や血管などに炎症が起き、皮膚筋炎に特徴的な紅斑、皮膚の炎症が起きると皮膚筋炎。
 症状としては、発熱、紅斑(顔や関節に現れます。皮膚筋炎特徴的なもの)、皮膚炎、筋力低下、関節痛、筋肉の痛み、レイノー現象。などが起こります。症状が悪化すると場合によっては、歩行困難、顎(あご)、喉(喉)、食道に炎症が起き、食事を噛んだり、飲み込む事が困難になる場合も有ります。

 ※レイノー現象……(寒さや冷たさに過剰に反応して血管が収縮し、血流が悪くなり、顔や手足が蒼白くなり、しびれ、痛みを感じて、感覚が無くなる症状を言います。)
 
7.治療方法
 治療には副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤を使用。痛みがあり、ひどい痛みの時には鎮痛剤を使用する事も有ります。

8.副腎皮質ホルモン
 副腎皮質ホルモンとは身体の代謝機能調整に欠かせないもので、副腎皮質ホルモンから分泌されるコルチゾールと言うのには、血糖上昇作用、タパク質の合成や分解や促進作用、抗炎症、免疫抑制作用などが有ります。

 ※コルチゾール(コルチゾールの分泌が低下すると副腎皮質ホルモンに関係する様々な病気が起こってきます。)

 ※副腎皮質ホルモン剤……(ステロイド剤……ステロイド剤には、飲み薬、塗り薬、注射などが有ります。副作用が強いので必ず医師の指示に従い、指示された以外は使用しないようにしてください。
 
ステロイド剤……副腎皮質ホルモンから、ごくわずかに分泌されるホルモンを化学的に合成して造った薬。
 ひどい炎症を抑えたり、身体の抵抗力を高めたりするなどの作用が有る。)

皆さん、「膠原病」と「皮膚筋炎」について少しは理解していただけましたか。本当に詳しいことは事は専門医お聞き下さい。
僕もまだまだ勉強不足なので、これからもっと勉強して分かったことを掲示して皆さんにお伝えしていきたいと思います。