商業科って? (このページは一部「全商広報」を参考に作成しました)   お知らせへ

 このページは、本校商業科についての様々な情報を提供するページです。特に中学生のみなさんの「進路決定」にお役立ていただければ幸いです。

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「商業科で輝いてほしいあなた」

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商業科で輝いてほしいあなた

 

商業科で学ぶ先輩の一言です。

 何よりも商業科目の授業が楽しいです。普通科ではない専門的なことが多く、新しいことを習うたびに商業科でよかったと思います。パソコンの設備も整っていて、充実した楽しい学校生活を送っています。

 資格を取るために商業高校に入ったといってもいいと思います。商業科は専門技術や取得資格を生かして、いろいろな所で活躍して高く評価されています。私達の学校は資格取得に積極的なので、ぜひ取得したいです。

 このページは商業科の特色や現状を皆さんに紹介します。みなさんの進路選択にお役にたてれば幸いです。

 

変化する社会に対応する商業教育

 

 国際化・情報化・サービス経済化という経済社会の急激な変化の中で、21世紀に学ぶ生徒に必要なツール(基礎・基本)として、

 T.国際に関する学習

 U.情報に関する学習

 V.簿記会計に関する学習

 W.語学に関する学習

 などがあり、このような教育内容をもって、経済社会の変化に対応している学科が商業科です。

 

 商業科に入学したら、自分の得意とする分野を伸ばして、自分を輝かせてほしいと思います。

 

<専門的な能力を伸ばし、信頼される人間に>

 商業教育は、社会生活と密接に関係し、職業教育の中でも、極めて応用性に富んでいます。商業科目を学ぶと、経済社会のしくみが良く理解でき、勤労意欲や職業意識の向上にもつながり、進学への意欲も確かなものに高められます。

 簿記・情報処理・販売サービスなど商業の分野の専門的知識や技術を身に付け、職業資格を取得すれば、それはあなた自身の証明になりましょう。確かな職業資格を持ち、加えて問題解決力・コミュニケーション能力・職業観などを養ってあげれば、ひとは信頼し、仕事をまかせてくれます。

<将来性ある企業への就職と進学への道>

 近年は、商業高校から大学・短大・専門学校へ進学し、更に商業の専門性を深めていく生徒がふえています。推薦入学、「簿記」「情報処理」の科目による受験、取得した資格検定による入学などが実施され、商業科にも進学の道が開かれていることをぜひ知っておいてください。

商業科で学んだ知識・技術があらゆる職業や大学で活用されるため、進路の選択幅も多様になります。

 

平成高等学校商業科についてQ&A

 

Q1.商業科とはどのような科ですか

(1) 中学校で習った科目(普通科目)の他に、商業に関する専門知識・技術が修得できます。
(2) 社会に出てから必要となるマナーやビジネス知識・技術を身につけることができます。
(3) ビジネスに関するさまざまな検定に合格できます。

 

Q2.普通科に比べて商業科での学習はどのような点に特色がありますか

 普通科で学ぶのはほとんどが普通科目です。商業科では全体の科目の中で、普通科目と商業に関する専門科目を2:1(普通:商業)の割合で学習します。

 秋田県の普通科に在籍している生徒の割合は60.3%で(平成11年度)、秋田県からの大学・短大への進学の割合は34.8%です(平成11年3月卒)。大学進学をめざすなら普通科もいいと思いますが、しかし、漠然と「普通科に入っていれば…」と考えているとすれば、進路を考え、充実した高校生活のためにも体験的・実習的学習や資格取得など商業科の特色も理解し、検討するのも意義があるように思います。

 

Q3.商業科目にはどのようなものがありますか

 商業に関する科目は21科目あります。社会における商業活動の役割によって、次のように分けられます。ただし、平成15年度から学習指導要領の改訂により科目は17科目となり、科目名や内容の変更があります。ここでは現行の学習指導要領で説明します。

 (1)商業経済に関する科目

   T.流通経済に関する科目・・・・8科目

   U.国際経済に関する科目・・・・2科目

 (2)簿記会計に関する科目・・・・・・4科目

 (3)情報処理に関する科目・・・・・・5科目

 (4)総合学習に関する科目・・・・・・2科目

 

(1)商業経済に関する科目

 わたくしたちの生活に必要なものは商品として、生産者から流通活動を通じて消費者に提供されます。特に商品流通についての正しい知識と理解を身につけて、社会の一員として活躍するために次のような科目を学習します。

流通経済・計算事務・商品・マーケティング・商業デザイン・商業経済・経営・商業法規・国際経済・英語実務

 

(2)簿記会計に関する科目

 企業では、取引を正確に記録・計算・整理することが重要です。そこで、帳簿記入や会計処理についての知識と技能を身につけるために、次のような科目を学びます。

簿記・工業簿記・会計・税務会計

 

(3)情報処理に関する科目

 コンピューターや通信技術の発達に伴い、あらゆる分野で情報化が進んでいます。ワープロやコンピューターなどの機器を使いながら情報処理の知識や技術を身につけるために、次のような科目を学びます。

情報処理・文書処理・プログラミング・情報管理・経営情報

 

(4)総合学習に関する科目

 商業に関する各科目で学んだ知識や技術を生かして、次のような科目を学びます。

総合実践…教室内に銀行や会社などを設けて、企業活動を模擬的に学習します。

課題研究…自主的に課題を設けて、創造的活動を通じて専門性を深めます。

 

Q4.商業科目の全部を学習するのですか

 学校により多少違いますが、前記の科目のうち基礎的な科目(下線)は大体の人が学習します。

 商業科1年生の教育課程(数字は単位数) 1年次は商業科共通です

教 科

科  目  名

単位数

普通

 科目

国  語  T

現 代 社 会

数  学  T

保 健 体 育

英  語  T

音楽Tか美術T

普 通 科 目 計

21

商業

 科目

流 通 経 済

簿     記

文 書 処 理

商 業 科 目 計

10

特活

ホームルーム

 

Q5.商業科のコースとねらい、学習内容と資格取得について教えて下さい

 経済の国際化にともなう国際経済や流通経済に対応できる能力と態度を身につけ、新文化の創造と国際的な経済発展に寄与する豊かな人間づくりをめざし、「流通経済コース」「国際経済コース」を設置してあります。

 

<流通経済コ−ス>

[ねらい]

 流通経済に関する学習を中心とし、流通経済活動に適切に対応できる能力

と態度を身につけた人材の育成。

[具体的内容]

 ア.流通経済(卸・小売り・サ−ビス等)に関する分野についての学習。

 イ.市場調査・商品の需要調査・資金調達に関する情報管理や経営管理についての学習。

 ウ.商取引活動における事務についての学習。

 エ.一般事務・経理に関する専門的学習、ワ−プロ・コンピュ−タなどの操作についての学習。

[取得資格]

 簿記会計、珠算、ワ−プロ、情報処理等の各種検定および販売士等の職業資格。

 

<国際経済コ−ス>

[ねらい]

 経済の国際化の中で、国際間の経済活動に適切に対応出来る能力と態度を身につけた人材の育成。

[コ−スの具体的内容]

 ア.国際経済に関する知識や技能の学習。

 イ.貿易、国際金融等に関する情報や各種業務処理に関する学習。

 ウ.英語等によるコミュニケ−ションに関する学習。

 エ.教科・科目の選択により、商業系の大学等に進学できる学習。

[取得資格]

 英検、簿記会計、珠算、ワ−プロ、英文タイプ、情報処理等の各種検定。

 

Q6.コース選択の時期は、いつですか

2年生からの選択ですが、教科書採択もあり、前年の下記日程で計画しています。

  6月中旬・・・1・2年生選択科目希望調査

  6月下旬・・・来年度開講科目の生徒側への提示

  7月上旬・・・第二回集計結果発表

  7月上旬・・・定員を超えた科目について調整開始

  7月下旬・・・一回目調整

 10月中旬・・・再調整完了

 

[選択についての指導]

 T.事前指導の徹底を図ります。

 U.教科担当の先生は、選択科目について、事前にできるかぎり授業中に説明するよう心がけます。

 V.1・2年担任は、選択科目の一覧表を教室に掲示します。

 W.分からなかったら、教科、専門、進路、担任の先生達とよく相談して決めるように指導します。

 

Q7.商業高校の規律は厳しいと言われますがどうですか

 進学にしても就職にしても、将来職業人として役立つ人材を育てることを目的としています。とくに職業科を併設する高校ですから、校則も生徒の自主性を育てるためにごく当たり前のものばかりです。エチケットとしての挨拶や服装や、遅刻・欠席の防止など基本的生活習慣を身につけるための約束事は決められています。

 ともかく、本校で勉強したい意欲、本校の生徒としての自覚と誇りをもって行動すれば、校則については何の心配もいりません。

 

Q8.検定試験にはどのようなものがありますか

 全国商業高等学校協会が毎年実施している検定試験には次のものがあります。検定試験はそれぞれの教科・科目の目標を達成することをめざして、商業高校の生徒の技能や専門知識の向上を図るために実施されています。生徒の学習状況に応じて級が設けられていますが、ふつう1年生で3〜2級、2・3年生で2〜1級合格が可能です。

(他団体が主催する検定もありますがここでは省略します。)

 これらの級の取得は、社会で高く評価されていますので、就職する場合だけでなく、進学する場合にも大いに有利になります。

[検定試験の種目とねらい]

珠算 そろばんでの商業に関する実務計算処理能力を判定する。
簿記 簿記による記帳・計算処理能力を判定する。
ワープロ 英文タイプやワープロによる文書作成力,文書処理能力を判定する。
情報処理 プログラムを中心とした情報処理能力を判定する。
コンピュータ利用技術 既成のソフトウェアを利用して仕事を行う力を判定する。
商業経済 商業経済に関する知識の理解力を判定する。
英語 英語で聞く,話す,読む,書くの総合的な力を判定する。

Q9.どんな資格が取れますか、また求人に資格取得の条件がありますか

 本校に入学することによって取得できる検定資格は、簿記、珠算、ワープロ、英語、情報処理、販売士などがあります。

 多様化する時代にあって「ライセンス」は生涯の資格として有効なものと思います。皆さんのチャレンジを期待しております。

 求人条件として、簿記・珠算とも3級以上の取得者と指定する会社や、コンピュータ関連会社では情報処理検定2級以上と指定する会社もあります。

 授業に積極的に参加し、目標を持って努力すればどんな検定でも必ず合格出来ます。

 

Q10.商業科からの大学進学はどのようになっていますか

 一般受験と推薦による受験が考えられます、推薦には、指定校制と一般推薦があります。本校でも一部大学、短大は指定校になっています。

 大学進学は両コースとも可能ですが国際経済コースは大学進学を考慮して教育計画を作成しています。商学部、経営学部、経済学部への進学の場合は、商業教育の基礎を学習していますから大学入学後専門科目が理解しやすく、また学部、学科の選択にあやまりを防ぐことが出来ます。

 次に、多くの大学で「社会」・「数学」の科目のかわりとして、「流通経済」・「簿記」の科目で受験することが出来ます。

 特に推薦を希望する場合は、簿記検定1級とか情報処理検定の合格が推薦基準となることが多く、国際コースで英語力をつけて進学することも可能です。

 

推薦入学が可能な大学(各大学により推薦基準が異なります)

[国立大学]

小樽商科大学、山形大学(人文・経済)、福島大学(経済)、筑波大学(第3学群・情報)、図書館情報大学(図書館情報)、千葉大学(法経・経済)横浜国立大学(経営)、一橋大学、富山大学(経済)、金沢大学(経済)、名古屋大学(経営)、滋賀大学(経済)、神戸大学(経済)、神戸商科大学(公立)、和歌山大学(経済)、岡山大学(経済)、広島大学(経済二部)、山口大学(経済)、香川大学(経済)、愛媛大学(法文・経済)、佐賀大学(経済)、長崎大学(経済)、大分大学(経済)、鹿児島大学(法文・経済)、琉球大学(法文・経済)

[私立大学]

たくさんあります。(省略)

 

Q11.商業科のコースによって就職先が違いますか

 商業科のコースによる就職先の違いはないと思います。企業内にはいろいろの仕事がありますから、入社後学校での学習した成果、各人の能力・適性及び本人の希望等により個性が伸ばせるよう企業で配慮されていると思います。

 

Q12.国際経済コースの設置理由と目標・進路等について教えて下さい

 地球の裏側のニュース、スポーツ等の情報がリアルタイム(即時)に私達の家庭で知り、見ることのできる時代です。国際化、情報化は目を見張るばかりの早さで進んでおります。

 これからは、商社マンのみならず、地方の一住民であっても社会の一員として、日本の文化や伝統を尊重するのと同時に国際理解をより深めることが必要です。特にこれから生きる若い世代の皆さんにとっては、大変大事な学習と言えるでしょう。

[国際化の背景]

T. 経済活動での国際交流が商品貿易以外に、資本、技術、情報等のサービス面全般にわたるようになってきたこと。
U. 国民一人一人が国際社会の一員であることの自覚を持つことと、外国を理解し、日本を理解させる立場にならなければならないこと。
V. 国際化の傾向は大都市のような一部の地域だけでなく地方にも拡大し、企業規模や業種にかかわらずその対応に迫られていること。

 これらの大きな要因として、情報化の進展を挙げることができます。最近では、情報処理と情報通信が一体となったネットワ−クシステムによって、同一企業内あるいは異企業間の情報の伝達、処理、利用ができるようになっています。今後、こうした状況が国内ばかりでなく国際的な規模で進展し、我が国全体の国際化が一層進むことが予想されます。

 

[国際化に伴う人材開発の必要性]

 以上ようなの事情から、このような国際化に対応できる人材開発の必要性は、今後一層高まると考えられます。

 具体的には、

T. 企業の海外進出や外国企業の対日活動が活発化することによって、日本人の海外派遣の増加、来日外国人の増加、在日外国企業の日本人に対する求人の増加、といった状況が進行することが挙げられます。
U. 日本の企業の仕事内容も、外国人との折衝をはじめ多様な海外関連の仕事を行うようになり、その内容がますます入り組んだものになることが考えられます。
V. その経営組織もこれまでの国内部門、国外部門というようなはっきりした区分から、国内、国外の仕事を一つの部門に統合した、よりグロ−バル(広範な)な地域別あるいは機能別の区分に基づく組織が求められます。

 

[国際経済コースの構成]

 このコースは、例えば貿易商社の輸出・輸入業務のようなある特定の仕事に就くことのみを直接のねらいとするものではありません。

 これまでは、国際経済に関する知識や技術は、海外との取引を専門に行う企業や、国際事業部あるいは海外為替課のような特定の部門で働く者だけが身に付けていればよいという考え方が強かったのですが、これまで述べてきたように今後のわが国をとりまく国際化は、すべての企業、すべての地域、すべての職業人にかかわってくることになります。

 このような考えから、このコースは、我が国の社会経済における国際化の進展に応じたり、豊かな国際性を備えた人材の育成や、外国との経済交流に当たり、相互の理解に役立つ知識や技術を習得させるところにその特色があります。

 このコースのこうした性格は、このコースで学習する皆さんの進路の拡大にもつながるものと思います。そのために、教育課程上、国際経済に関する知識や技術だけではなく、商業に関する基礎的な科目を取り入れ、外国語については特に実用的な英会話の習得をねらいとして内容を構成しています。また、英語や簿記会計等の科目のウエイトを高めることによって、大学進学への道を広げるとともに、英語・英文タイプ・情報処理等の各種の職業資格を習得できるようにしています。

 要は特定の企業や職種にだけ必要とされる知識や技術でなく、現在及び将来にわたって、社会が大勢としてどのような知識や技術を私たちに求めているかを的確にとらえ、これに対応することとなります。

 

Q13.商業科の施設・設備について教えて下さい

 この地域の唯一の商業科を持つ学校として、最新の施設・設備が設置されております。平成11年の春に、一クラス42台のパソコンを更新し、すべてがインターネットに接続されておれます。他にも一クラス分(42台)と総合実践室に14台のパソコン等、県内でも最も充実した施設・設備を誇ります。