このページはグランビア通信に書かれた
スペインよもやま話を集めています。


  --♪--♪--♪ スペインよもやま話 bP9 ♪--♪--♪-- 

       -- 新年のバーゲン REBAJA --

 暮れも押しつまったこの時期、スペインでもクリスマス後、一段落
 している頃です。日本ではクリスマスが終わればツリーなどの飾り
 付けはすぐに片付けますが、むこうではまだそのままにしています。
 街並みの派手な電飾はそのまま残っていて、余韻を楽しんでいる
 かのようです。

 実はクリスマスの行事がまだ残っているからです。新年の6日(多分)
 に子供達にプレゼントあげる大イベントがあるからです。これを最後に
 クリスマス行事がすべて終わるわけです。

 さて今日の本題の大”バーゲン”は、1月6日の翌々日、つまり1月8日
 から(スペイン語でREBAJA レバハ)が始まります。価格は通常の
 半額で、品目はなんでもござれ、あれもこれも全部50%引き!
 デパートの壁面全部使ってREBAJA の文字を書き、建物全部売る
 ぞという勢いです。

 ひとつのデパートだけでなく、隣のブティックも靴屋さんも全ての店が
 一斉にやるわけです。しかも、マドリードでもバルセロナでもグラナダ
 でも全国一斉にやるからすごいです。これを待ちかねた人々が一斉
 にお目当てのものを買うために繰り出し大変なにぎわいになります。
 多分どこの都市もお祭りとセマナサンタ(カトリックの宗教的お祭り)
 の次ぐらいのにぎやかさになると思います。

 僕の知人にグラナダのアルハンブラ宮殿内の教会で結婚式を挙げた
 方がいますが、ちょうどこの「REBAJA」の時期にあたり、ウェディング
 ドレスを半額の10万pats(約8万円)で買うことが出来ました。
 かく言う私も恩恵にあずかり、バルセロナでリーボックのダウンコートを
 1、7万patsで購入、6年経った今も愛用してます。

 この大バーゲンはスペインの新年を迎える一大イベントとなっており、
 国民の楽しみになっているようです。1月8日から約1ヶ月間行われる
 ようで、旅行を予定されている方は計画に入れても良いのでは?
 また、スペイン方面に旅行を計画している方は、一声かけてください、
 お役に立てることもあるかもしれません。
 
 今年一年間のご愛顧ありがとうございます。8月から始めたグランビア
 通信もNO.19になりました。書いているうちに自分でも何が言いたい
 のかわらなくなる事があり(?)、読みにくい部分もあると思いますが、
 皆さんの豊かな想像力に期待しています。今後ともよろしくお願いします。
 では、来年またお会いいたしましょう!  Adios!amigos amigas.

                                  
新年の1月8日このように街にクリスマスの飾りが堂々と
公園の一角にテント村でのバーゲン(コルドバ)

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       -- スペイン人と犬 PERRO --

 スペイン語で犬はPERRO(ペロ)。覚えやすい単語ですね。
 皆さんの中にも犬を飼っていらっしゃる方が多いと思います。
  
 我が家にもレオという名の気の小さい、柴犬の雑種がいます。
 最近、生ハム作りで唐松温泉へ行く時に連れて行き遊ばせて
 いるせいか、車で出かけようとするといつも「今日は連れて行って
 くれないの?」と言いたげな寂しい顔をします。心が痛みます。

 さて、スペイン人ははっきりいってかなり犬好きです。室内で飼って
 いる場合が多く、街中で犬を散歩させている光景に出会います。
 その様子は日本と大体同じなのですが決定的に違う点が二つ
 あります。

  一つは散歩中のワンちゃんに引き綱をつけてない事です。小さな犬
 も大きな犬もみんな綱がないんですね!日本だと大変なことになり
 そうですね。でもたまーに綱をつけられ散歩しているのがいるので、
 不思議に思い聞いてみたら、簡単明瞭、つながれているワンちゃん
 はしつけがまだ良くなく、いなくなったり、噛んだりする癖があるからだ
 そうです。

 なので自由に離れて散歩している犬は、なでてあげてもいいのですが
 小さな犬でも引き綱のついている犬には、絶対にさわってはいけない
 のです。 これスペインの常識(?)だそうです。それにしても、引き綱
 のない関係はとても羨ましく、いい関係だなと思いました。

 二つ目の驚くべき事、それは糞処理の為の物を持ってない事です。
 と言うことは当然、そうです、 石畳の道路の上にあっちにもっこり、
 こちらにちんまりと大変な事になっているのです。雨上がりなんかもう
 大変、想像におまかせします。どうして 気にならないんでしょうね?

 スペインに行かれたことのある方は多分ご存知かと思います。
 僕も苦ーい経験をしてしまいました。バルセロナのゴシック地区の
 裏通りで踏んだ時のあの感覚…!?友人のスペイン人は笑って
 「幸福が訪れるよ」言ってくれましたがなんとも不愉快でした。

 不思議なことにスペインの人々はあまり踏まないそうです。そして
 自然に足が避けてくれると言ってました。「本当かよ!」と思いながら
 またもスペイン人の七不思議に遭遇…。

 余談ですが以前当店で働いていたトンちゃんも、お客さんの塚田君
 もその洗礼を受けてます。

 新年そうそう臭い話ですみませ〜ん!Adios!amigos amigas.


日本の犬とあまり変わりませんね。
でもスペインの犬は自由です(グラナダ・ゴメレス坂)

--♪--♪--♪ スペインよもやま話 bQ1 ♪--♪--♪-- 

         -- カフェテリアでの話 --

 スペインへ二度目に行った時の話です。マドリードに着いて最初に食べ
 たのは生ハムとチョリソ(ソーセージ)でした。手には゛地球の歩き方゛を
 持ち一目で旅行者とわかる格好でしたが、適当なカフェテリアを見つけて
 テーブルにつきました。

 ホテルを出る前に穴の開くほどその本を見て注文の仕方を覚えてたので、
 カマレーロ(ウェーター)が来た時は、すんなりと「ハモンとチョリソとビール
 とパン」を注文しました。我ながら上出来と思い、一安心したところ、すぐに
 そのカマレーロに「〇Δ××○・・・?」と聞かれて、ちんぷんかんぷん、
 とっさに「Si(はい。)」答えてしまいました。

 後で、何を聞かれたか気が付いたのですが、時すでに遅し、テーブルに
 3人前はゆうにありそうな山盛りのハモンとビールが運ばれてきました。
 「うわ!」と思わず声をだしそうになりましたが、「まぁいいか」と覚悟して
 ハムをほおばりながらビールを飲み、心の中でまさかチョリソも……と
 思いつつも、表面上は正反対の余裕さえ見せながら、街並みを眺めて
 いました。

 その直後、カマレーロが運んできたのはハモンよりも更に多くのチョリソ
 でした。しかもそのチョリソはかなり硬くサラミの大判のような感じで、
 自分が想像してた物とはかなりかけ離れてました。

 カマレーロが言ったのは「普通の皿の大きさでいいですか?」だったん
 ですね。スペインでは通常1/2の皿を用意していて値段も半分です。

 で結局、チョリソは何枚か残し、ビールをもう一杯飲んで4000PTAS、
 3200円ぐらい払って、(かなり高い、普通のランチは500円位)顎は
 痛くなるし、最悪でした。その後2日間は顎の痛みはとれず、ハモンも
 一週間は食べませんでした。

 スペインのレストランで出される皿のサイズは3種類で、普通サイズ
(日本の倍)、1/2皿(日本の普通サイズ)、小皿(タパス=つまみサイズ)です。
 日本人には”メディオ・プラト”(半分の皿)で十分です、小食の人には
 それでも多いかもしれません。日本人より胃腸が大きくできているので
 しょうか。

 スペインでは(スペインだけではないかもしれない)皿数も少なめに
 注文しましょう、そして足りなければ後で追加しましょう。

 という訳でグランビアには1/2皿のサイズの料理を全部用意してあります。
 もちろん日本サイズですが。
 それでは また Adios!amigos amigas.
 
 
   

こんな風に道と広場は店に使われている。↑
日本もこうなればいいのに・・・・・
これがその時のハモンとチョリソです↓
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