秋田の住宅をデザインする


住宅設計に対する私の考え
 私が建築家として、住宅を設計するに当たって留意する点は、中庸(バランス)です。
 住宅の建築には、適性価格(コストバランス)を考えた、調和のとれた快適な住宅を作
り上げる事を、第一と考えております。
 まず、住宅を建築する際に、この住宅の適性価格は一体幾らなのかと考える時に、一
番に問題になるのが、異なる土地に受注生産という、特種な形での建築価格の流動
性、そして、クライアントの強引なコストダウン等の要望や、あるいは設計者(メーカー、
工務店等)のエゴ等が挙げられます。
 これらの要素をいかにバランスよくまとめ、クライアントの思い描いている住宅に近づけ
るかが、建築家の使命と考えております。その意味において、私はゼネコンで20年の
経歴を有し、施工者(メーカー、工務店等)の視点からのコスト面にも精通しており、尚且
つクライアントのイメージを具体化して、住宅を設計出来る数少ない、クライアントのパー
トナーと自負しております。
 一般に住宅を建築する際に、一生で最も高価な買い物をするのに、あまりに安易に考
え、決めてはいないでしょうか。高価な買い物をする時には、その物の価値を客観的に
判断出来る、正確で適正な情報が必要であり、その為には専門的な知識が要求されま
す。その時にクライアントに必要な助言と情報を提供出来るのが、建築家であると考え
ております。
 現在、様々な謳い文句の住宅が氾濫しておりますが、これらは全てコストバランスがと
れて、初めてクライアントに満足して頂ける住宅だと、私は考えております。